世界中には、その地域特有の文化や宗教観、政治的背景などから、さまざまに恐ろしい処刑方法が生まれてきました。今回は、そんな「世界の恐ろしい処刑方法」を15位から1位までご紹介していきたいと思います。
第15位:生き埋め (Buried Alive)

土の中に生きたまま埋めてしまうという、いたってシンプルかつ恐怖度の高い処刑法。古代から世界各地で行われてきたとされます。狭い空間での圧迫感と酸素の欠乏による苦しみは筆舌に尽くしがたいものがあり、精神的にもかなりの恐怖を与えます。
第14位:ギロチン (Guillotine)

フランス革命の象徴としても広く知られている「ギロチン」。刃が取り付けられた大型の器具を使い、首をスパッと切り落とす方法です。残虐性としては他の処刑法に比べれば「素早い」ため、人道的と言われることもあります。とはいえ、公開処刑の見世物として利用され、多くの人がこの装置で処刑された歴史を思えば、やはり恐ろしさは拭えません。
第13位:石打ち (Stoning)

古代から現代に至るまで、一部地域や宗教上の戒律で行われてきた「石打ち」。大勢の人が被告に対して石を投げ、致命傷を負わせて処刑します。公開の場で行われ、長時間にわたる痛みと苦しみが伴うという点で、精神的にも相当残酷な方法と言えるでしょう。
第12位:象刑 (Death by Elephant)

かつてインドなどの地域で執行されていたとされる「象刑」。象は賢い動物であるがゆえに、踏み潰す力加減を自在にコントロールできるとの説もあり、ゆっくり踏みつけてじわじわと苦しめるような処刑法が行われたという話があります。巨大な象に踏み潰される様子は、見る者にも強烈な恐怖を与えたはず。
第11位:火あぶり (Burning at the Stake)

ヨーロッパでは魔女裁判などで有名な「火あぶり」。日本でも戦国時代などに敵対者を火刑に処した例があるようです。身体を縛られたまま炎に飲み込まれ、じわじわと焼かれていく光景は想像するだけで壮絶。特にヨーロッパ中世の魔女狩りでは、多くの冤罪がこの方法で命を落としたとも言われています。
第10位:鋸引き (Sawing)

見ただけで痛みを感じそうな「鋸引き」。その名の通り、罪人を大きな鋸で切断するという方法です。中には逆さまに吊るして体をまっぷたつにするなど、考えるだけで寒気がするやり方もあったそうです。中東やヨーロッパの一部地域で使われたとされ、恐ろしくもシンプルな執行法と言えます。
第9位:鉄の処女 (Iron Maiden)

よく中世ヨーロッパの拷問道具として登場する「鉄の処女」。鉄の人形の内部に多数の鋭利な針や刃が仕込まれており、中に人を閉じ込めることでじわじわと傷を負わせる仕組みです。ただし実際に本当に使われていたかは議論の余地があり、「象徴的な拷問具」だったという説も存在します。とはいえ、そのビジュアルの恐怖感は強烈!
第8位:車裂き (Breaking Wheel)

古代ヨーロッパから中世まで広く行われた「車裂き」は、大きな車輪を使って罪人の手足を砕いたり、体を文字どおり「裂いて」処刑するもの。車輪の上に罪人を縛りつけ、棍棒などで骨を折るなど非常に惨い方法でした。公衆の面前で見せしめとして行うことも多かったようです。
第7位:ブラッディ・イーグル (Blood Eagle)

北欧ヴァイキングにまつわる伝承で登場する「ブラッディ・イーグル」。背中を切り開いて肋骨を外側に折り広げ、肺を引っ張り出してまるで翼のように見せるという手口だったと言われています。正直、本当に行われたかは諸説ありますが、想像しただけでお腹が痛くなりますね。
第6位:スカフィズム (Scaphism)
古代ペルシアの処刑法とされる「スカフィズム」は、“船”を意味する言葉に由来します。罪人を小舟のようなものに閉じ込めて体に蜂蜜やミルクを塗り、虫や鳥についばまれるまま放置するという恐ろしいやり方。じわじわと長期間にわたって苦しめることが目的でした。
第5位:八つ裂きの刑 (Hung, Drawn and Quartered)

中世イングランドで反逆罪などの重罪人に適用された「八つ裂きの刑」。最初に軽く吊るして(完全に死亡させず)、その後内臓を取り出して焼き、最終的に体を文字通り“八つ裂き”にするという過程が含まれていました。あまりに惨い手段ですが、当時は見世物として実施されていたこともありました。
第4位:青銅の雄牛、ファラリスの雄牛 (Brazen Bull, bull of Phalaris)

古代ギリシアのシチリア地方で発案されたとされる「青銅の雄牛」は、大きな金属製の雄牛の像の中に罪人を入れ、下から火を焚いて焼き上げる処刑道具。内部に響く悲鳴がまるで牛の唸り声のように聞こえた、という恐ろしい逸話が残されています。考えた人の想像力がある意味スゴい。
第3位:凌遅刑 (Ling Chi)

中国で行われていたとされる「凌遅刑(Ling Chi)」。罪人の体を少しずつ切り取っていくという極めて残酷な方法でした。時間をかけてじわじわと苦しめるため、精神的苦痛も最大だったとか。映像化どころか文字にするだけでも震えが来ます。
第2位:磔 (Crucifixion)

キリスト教の象徴的な刑罰としても知られる「磔」。十字架に身体を釘や縄で固定して長時間苦しめた後に息絶えさせる処刑法です。十字架上で脱水や窒息など様々な苦痛が重なるため、罪人にとっては非常に残忍な末路となりました。聖書にも登場するこの方法は、歴史を知るうえでも有名ですよね。
第1位:串刺し刑 (Impalement)

ドラキュラのモデルになったとされる「ヴラド・ツェペシュ」が好んで多用したとも言われる「串刺し刑」。罪人の体を下から上へ、場合によっては口や肩まで貫くなど、想像を絶する凄惨な方法でした。串の先端を微妙に丸め、すぐには死なないよう工夫していたというのですから、その非情さはトップクラス。名実ともに恐怖度No.1と言えるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?人類の歴史を振り返ると、「なぜこんなにも残酷な方法を思いついたのか」と首をかしげたくなる処刑法が数多く存在してきました。現代に生きる私たちからすると、まるでホラー映画のようですが、これもまた過去の現実。そうした歴史があったからこそ、今の“できるだけ苦痛を減らそう”という意識が育まれたのかもしれません。