世界史にはさまざまな暗い出来事が数え切れないほど存在します。戦争や虐殺、殺人事件……人間という生き物の恐ろしさが浮き彫りになる場面は、時代や場所を問わず繰り返されてきました。そんな中でも「凶悪犯罪者」と呼ばれる人々は、犯罪の規模や手口、被害者の数などによって、世界中に強烈な衝撃を与えています。ダークな話題ですが、歴史の教訓を見つめ直すという意味でも、一緒に振り返ってみましょう。
第15位 エイチ・エイチ・ホルムズ (H. H. Holmes)

エイチ・エイチ・ホルムズは「アメリカ初の連続殺人犯」として知られています。その被害者の多くは、シカゴ万国博覧会(1893年)に合わせて、自身で建てたホテルで殺されたことから、そのホテルは殺人城と呼ばれました。犠牲者数は諸説ありますが、最大で200人以上とも言われています。
第14位 リチャード・ラミレス (Richard Ramirez)


1980年代にロサンゼルスをはじめとするカリフォルニア州一帯を恐怖に陥れた連続殺人犯。通称「ナイト・ストーカー(Night Stalker)」として知られ、主に夜間に民家へ侵入しては残忍な犯行を繰り返しました。法廷では悪魔崇拝を示唆するような言動も見られ、アメリカ社会を大きく揺るがせた存在です。
第13位 アルバート・フィッシュ (Albert Fish)

1920〜30年代にアメリカ東部で児童を狙った誘拐・殺人を犯したシリアルキラー。歪んだ性的嗜好による猟奇的な行為が報道され、世間の恐怖と嫌悪を煽りました。捜査の過程で明るみに出た数々の残虐行為は、今でも語り継がれています。
第12位 ピーター・カーテン (Peter Kürten)

「デュッセルドルフの吸血鬼」と呼ばれ、1920年代末にドイツ・デュッセルドルフで連続殺人を行った人物。被害者の血を飲むなどの猟奇的行動で悪名高くなり、当時のヨーロッパ社会を震撼させました。逮捕後も冷静に犯行を語る姿から、人々はより一層恐怖を感じたと言われています。
第11位 チャールズ・マンソン (Charles Manson)

「マンソン・ファミリー」と呼ばれるカルト集団を率い、1969年に起こした残虐な殺人事件はアメリカ社会に強烈な衝撃を与えました。自らは直接手を下さない手口を取り、巧みなカリスマ性と心理操作で若者たちを洗脳したと言われています。
第10位 ツトム・ミヤザキ (Tsutomu Miyazaki)

1980年代の日本を震撼させた連続殺人犯。幼い少女たちを狙った凶悪事件は、当時の社会に計り知れない衝撃と恐怖を与えました。犯行後の行動も常軌を逸しており、その歪んだ心理状態は多くの専門家によって議論の対象となりました。
第9位 エド・ゲイン (Ed Gein)

アメリカ・ウィスコンシン州で1950年代に逮捕された殺人犯。犠牲者の遺体を利用した猟奇的な行為が世間を震え上がらせました。後に数々のホラー映画や小説のモデルになったと言われ、フィクションにも影響を与えた存在です。
第8位 アンドレイ・チカチーロ (Andrei Chikatilo)

ソビエト連邦時代のウクライナやロシアで活動した連続殺人犯。約12年にわたり多数の殺人を繰り返しました。被害者の多くが子どもや若い女性で、暴力的かつ残忍な手口は世界中で報道され、社会に大きな不安を引き起こしました。
第7位 テッド・バンディ (Ted Bundy)

1970年代のアメリカを恐怖に陥れたシリアルキラー。知的で魅力的な外見からは想像できないような猟奇的犯行を重ね、全米をパニックに陥れました。逮捕後も弁護士に依頼せずに自分で裁判に臨むなど、最後まで異様な執念を見せたことで知られています。
第6位 ジョン・ウェイン・ゲイシー (John Wayne Gacy)

1970年代、アメリカのイリノイ州で少年や若い男性を殺害した人物。地元では「ピエロ姿で子どもを喜ばせる善人」として知られていましたが、その裏では凶悪な行為を続けていたという二面性が大きな衝撃を与えました。
第5位 ジェフリー・ダーマー (Jeffrey Dahmer)


1980〜90年代のアメリカで、男性への連続殺人を行ったシリアルキラー。被害者の遺体に対する猟奇的行動が広く報じられ、社会的パニックを引き起こしました。幼少期の家庭環境や孤独など、複雑な背景が指摘される一方で、その残虐性は多くの人を言葉を失わせました。
第4位 ペドロ・ロペス (Pedro López)

南米コロンビアやエクアドル、ペルーなどで数百人規模の殺人を犯したとされる人物。主に少女を狙った凶悪犯罪で知られ、“アンデスの怪物”という呼び名で恐れられました。被害の数の多さから「最も多くの人を殺したシリアルキラー」とも言われています。
第3位 ポル・ポト (Pol Pot)

カンボジアの独裁者として1970年代後半に政権を握り、国民に対して大量虐殺を行いました。いわゆる「クメール・ルージュ政権」によって社会のあらゆる構造が破壊され、推定で数百万人規模のカンボジア人が犠牲になったと言われています。
第2位 ヨシフ・スターリン (Joseph Stalin)

ソビエト連邦の最高指導者として長期にわたり強権政治を敷いた人物。粛清や強制収容所(グラーグ)などで、多数の自国民を殺害・弾圧したとされています。第二次世界大戦での連合国側の勝利に貢献した一方で、国内の政治的抑圧は歴史に大きな悲劇を残しました。
第1位 アドルフ・ヒトラー (Adolf Hitler)

ナチス・ドイツの独裁者として、ホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)をはじめとする戦争犯罪・人道に対する犯罪を主導しました。第二次世界大戦を引き起こし、多くの国々を恐怖と破壊の渦に巻き込み、世界規模の大惨事をもたらした人物として知られています。人類史上でも類を見ない規模の悲劇を引き起こしたその影響力と残虐性は、今なお世界中で語り継がれています。
まとめ
ここまでご紹介したのは、いずれも社会に計り知れない悲劇をもたらした人物たちばかりです。歴史に名を刻んでしまった彼らの犯罪行為は、犠牲者の人生を踏みにじるものであり、人類社会に拭い難い傷痕を残しました。しかし、こうした負の歴史からこそ学べることがあります。私たちが同じ過ちを繰り返さないように、そして社会全体で暴力や差別を防いでいくためにも、事実を知り、語り継ぎ、考え続けることが重要です。