世の中には、科学や警察の力をもってしても解明しきれない謎が散らばっています。そんなミステリアスな世界を探求することこそ、歴史や人間の本質を知る大切なヒントになるかもしれません。今回は、世界の未解決事件を、第10位から第1位までご紹介!あなたが名探偵だったら、どの事件から挑みたくなりますか?
第10位:オーク島の財宝伝説 (The Oak Island Mystery)
By Richard McCully – McCully Nova Scotia Archives accession no. 2012-010/004 no. 35 | negative no. 424 , Public Domain, Link
カナダ東海岸にあるオーク島に眠るという莫大な財宝の謎。18世紀末に「埋蔵金の痕跡」を発見した若者たちが掘り進めたところ、奇妙な仕掛けや地下水の罠が次々登場! その後も数多くの探検家・投資家たちが挑戦し、最新技術まで導入されるも、“肝心の宝”はまだ見つからない。失敗続きなのに、ついつい次が気になってしまう魔性のスポットです。
第9位:WOW!シグナル (The “Wow!” Signal)
Credit: Big Ear Radio Observatory and North American AstroPhysical Observatory (NAAPO). – http://www.bigear.org/Wow30th/wow30th.htm, パブリック・ドメイン, リンクによる
1977年、アメリカの電波望遠鏡が謎の強い電波をキャッチ。そのあまりのインパクトに担当者が「Wow!」とメモしたことから、こう呼ばれるようになりました。この電波は約72秒間観測されましたが、以来、同じ信号は一度も確認されていません。宇宙人からのメッセージだったのか、はたまた自然界の偶然か——今も宇宙好きの心をざわつかせています。
第8位:メアリー・セレスト号事件 (The Mary Celeste)
Unconfirmed, possibly Honore Pellegrin (1800–c.1870). This speculative attribution is suggested in Paul Begg: Mary Celeste: The Greatest Mystery of the Sea. Longmans Education Ltd, Harlow (UK) 2007. Plate 2 – Scanned from Slate magazine, December 6 2011, パブリック・ドメイン, リンクによる
1872年、大西洋を航行中に発見された謎の漂流船マリー・セレステ号。船内には食料や積荷がほぼそのまま残され、唯一人がいなかったのは乗組員たちだけ。争った形跡もなければ、明確な理由もわからないまま、クルー全員が忽然と消え去りました。一体、彼らはどこへ行ってしまったのでしょうか? 海のロマンと恐怖が入り混じるミステリーです。
第7位:DBクーパー事件 (DB Cooper Hijacking)
U.S. Federal Bureau of Investigation. – http://www.coasttocoastam.com/cimages/var/ezwebin_site/storage/images/coast-to-coast/repository/thumbnails/d.b.-cooper-sketches/913568-1-eng-US/D.B.-Cooper-Sketches.jpg, http://www.coasttocoastam.com/article/fbi-ends-d-b-cooper-investigation, パブリック・ドメイン, リンクによる
1971年、アメリカで起きた航空機ハイジャック事件。身代金を手に飛行機からパラシュートで飛び降りた犯人“DBクーパー”は、その後どこにも姿を現さないまま行方不明に。事件当時の捜査や、後に川辺から一部の身代金が発見されたものの、本人特定には至らず。かれこれ半世紀たった今でも、犯人の正体をめぐる憶測が絶えません。
第6位:タマム・シュッド事件 (The Tamam Shud Case)
By Omar Khayyám – http://blogs.smithsonianmag.com/history/2011/08/the-body-on-somerton-beach/, Public Domain, Link
1948年、オーストラリアの海岸で見つかった身元不明の男性遺体。ポケットには「タマム・シュッド(完了)」という詩集の切れ端が入っていました。男性が誰なのか、なぜ死んだのか、そして詩集の切れ端が持つ意味とは何なのか——まるで謎解きゲームのような展開ですが、真相はいまだベールに包まれたままです。
第5位:ヴォイニッチ手稿 (Voynich Manuscript)
By Unknown author – Beinecke Rare Book & Manuscript Library, Yale University ()., Public Domain, Link
中世に書かれたとみられる写本ですが、言語や文字の解読がまったく進まず、いまだに何が書かれているのかわからない究極の暗号文書。植物の図解や天文図らしきイラストは描かれているものの、その正体は依然として謎。歴史的価値は高いものの、解読のカギは一向につかめず、世界中の言語学者や暗号専門家たちを悶々とさせています。
第4位:ゾディアック事件 (The Zodiac Killer)
By San Francisco Police Department – http://www.nydailynews.com/news/notorious-serial-killers-american-history-gallery-1.2572279?pmSlide=1.2572275, Public Domain, Link
1960年代後半から70年代にかけて、アメリカ・サンフランシスコを中心に連続殺人を起こした“ゾディアック”を名乗る人物。警察や新聞社に暗号文や脅迫状を送りつけ、メディアを巻き込んで挑発を繰り返しました。何度か有力容疑者は浮上したものの、決定的証拠に乏しく、真犯人はわからないまま。現代でも断続的に調査が進められている超有名ミステリーです。
第3位:ディアトロフ峠事件 (The Dyatlov Pass Incident)
By Anonymous / Soviet investigators – “Mysterious Deaths of 9 Skiers Still Unresolved”, Public Domain, Link
1959年、旧ソ連(現在のロシア)のダイヤトロフ峠で起きた悲劇。大学生たちが山岳旅行に出かけたまま全員死亡したのですが、テントの内側から切り裂いた跡や、奇妙な遺体の状態など、常識では説明し難い現場状況が次々と判明。雪崩説、軍事実験説、UFO説など、あらゆる憶測が飛び交っていますが、真相は未解明のままです。
第2位:ジャック・ザ・リッパー (Jack the Ripper)
R. Taylor (R. & E. Taylor (Firm)) – “Illustrated London News” , パブリック・ドメイン, リンクによる
1888年ごろ、ロンドンのイーストエンドで起こった連続殺人事件。被害者は主に貧困層の女性で、その残忍さと犯人の捜査撹乱ぶりが衝撃を与えました。記録に残る手紙や証拠、数々の容疑者リストはあるものの、結果的には犯人特定に至らず。事件の凄惨さと謎深さから、後世の文学や映画にも大きなインスピレーションを与えています。
第1位:バミューダトライアングル (The Bermuda Triangle)
By Bermudan_kolmio.jpg: Alphaiosderivative work: -Majestic- (talk) – Bermudan_kolmio.jpg, Public Domain, Link
「魔の三角海域」とも呼ばれるバミューダトライアングルは、フロリダ・プエルトリコ・バミューダ諸島を結んだ一帯で、船や飛行機が突如姿を消す怪現象が報告されています。気象条件や海流、磁場異常など、科学的な説明が可能とされる説も多いですが、原因不明の失踪例が残っているのも事実。海洋学者からオカルト好きまでを魅了し続ける、世界最高峰のミステリースポットです。
いかがでしたか? どの事件も真実に近づいては煙のように逃げていく、その巧妙さが人々を惹きつけてやみません。未解決のまま残された事件は、時に歴史の奥底からひょっこりと新事実が浮上し、一気に動き出すこともあります。あなたも、これらの謎を解く名探偵になれるかも? そんな想像をしながら、世界のミステリーにさらに興味を広げてみてください。世の中は、まだまだ知らないことだらけです!