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世界の美しい寺院ランキングTOP10

今回は、旅心をくすぐる「世界の美しい寺院」TOP10です。歴史背景・建築的見どころ・現地での楽しみ方を紹介します。さあ、世界の祈りと美の旅へ出かけましょう。

第10位:金閣寺(Kinkaku-ji / The Golden Pavilion)|日本・京都

引用:https://adventureswithpinny.com/blog/kinkakuji-temple

池に映る金箔張りの楼閣は、季節ごとにまるで別の印象を与えます。14世紀末、足利義満の北山山荘を起源とし、上層にいくほど宗派・様式が異なる折衷構造が面白いです(禅寺に武家文化、宮廷趣味がミックス)。青葉の初夏、紅葉の秋、雪化粧の冬、どれを切り取っても「これぞ京都」な一枚が撮れます。

第9位:ワット・ロンクン(Wat Rong Khun / The White Temple)|タイ・チェンライ

引用:https://www.vietjetair.com/en/pages/travel-guides-1665635013747/explore-wat-rong-khun-the-white-temple-of-thailand-1716606965055

純白の外観に鏡片がちりばめられ、光を受けてキラキラと目まぐるしく反射する現代アート寺院。タイの芸術家チャルムチャイ・コーシットピパットによる“未完成であり続ける作品”として有名で、伝統的仏教観をポップカルチャーや社会風刺的モチーフと大胆に融合。地獄絵図の手が地面から伸びる橋を渡り、浄化へと至る動線そのものが体験型インスタレーション。

第8位:パシュパティナート寺院(Pashupatinath Temple)|ネパール・カトマンズ

引用:https://www.shankerhotel.com.np/blog/unesco-world-heritage-pashupatinath

ヒマラヤ文化圏最大級のヒンドゥー寺院群で、シヴァ神を祀る大聖地。バグマティ川沿いの火葬場が巡礼と日常の祈りを結び、宗教観と生死観を肌で感じる稀有な場所です。主堂はネワール建築の木彫・金属装飾が濃密で、周囲にはリンガム祠や小寺院が密集。朝のアルティ(礼拝)時、鐘とマントラが霧の川面に響く光景は魂を揺さぶります。内部本殿はヒンドゥー教徒以外立ち入り不可ですが、対岸丘陵から俯瞰する全景がまた格別です。

第7位:天壇(Temple of Heaven / 天壇公園)|中国・北京

引用:https://govt.chinadaily.com.cn/s/202206/07/WS629ead4d498e6a12c122e379/temple-of-heaven-and-temple-of-agriculture-imperial-sacrifice-gardens.html

皇帝が豊穣と天下泰平を祈る国家儀礼の舞台として明代に整えられた祭祀建築群。藍色瑠璃瓦の円形「祈年殿」は空(天)との交感を象徴し、数理的な音響・幾何学配置で知られます。広大な松林を抜け、白い壇を階段で上るにつれ都市の喧騒が遠のき、儀式空間にスイッチする演出が秀逸。早朝は地元の太極拳や京劇練習が見られ、生活と世界遺産が同居する北京らしい光景に出会えます。

第6位:シュエダゴン・パゴダ(Shwedagon Pagoda)|ミャンマー・ヤンゴン

引用:https://awalkintheworld.com/shwedagon-pagoda-myanmar/

ヤンゴンの丘にそびえる黄金のストゥーパ群は、夕陽で溶ける金色が忘れられない壮観。仏陀の聖遺物を収めると伝わり、ビルマ仏教徒の信仰の中心です。基壇を反時計回りに巡礼しながら、自分の生まれ曜日に対応する祠で水をかける風習を体験すると旅の記憶がぐっと深まります。裸足必須なので靴袋を持参すると便利。

第5位:ミーナークシー・アンマン寺院(Meenakshi Amman Temple)|インド・マドゥライ

引用:https://www.tamilnadutourism.com/madurai/temples/meenakshi-amman-temple.php

これでもか!とばかりにカラフルな極彩塑像がそびえるゴープラム(塔門)が四方を守るドラマチックなヒンドゥー寺院都市。女神ミーナークシー(パールヴァティ)と夫神スンダレーシュワラ(シヴァ)を祀り、儀礼・音楽・香り・花びら・群衆――五感総動員の体験ができます。内部回廊の千柱堂(実際は約1000未満)も圧巻です。

第4位:黄金寺院(Golden Temple / Sri Harmandir Sahib)|インド・アムリトサル

引用:https://indiano.travel/place/golden-temple/

池に映る金箔二層が絵はがきでお馴染み――でも現地で見ると空気のキメが違う! 足利義満の北山山荘をルーツにした舎利殿で、禅寺庭園美と武家権力趣味が融合。焼失→再建(1955)を経てなお世界的人気を誇る“再生のアイコン”。

第3位:タクツァン僧院(Paro Taktsang / Tiger’s Nest Monastery)|ブータン・パロ渓谷

引用:https://www.penguintravel.com/New/540/0/ParoTaktsang-TheEnchantingCliffsideMonasteryofBhutan.html

断崖に貼り付くように建つ寺。グル・リンポチェが虎の背に乗ってこの岩窟で瞑想したという伝承から“虎の巣”の名が。標高約3,100m、谷底からのトレッキングは息切れ必至ですが到達時の多幸感は中毒級。

第2位:ボロブドゥール寺院(Borobudur Temple)|インドネシア・ジャワ島

引用:https://authentic-indonesia.com/blog/interesting-facts-about-borobudur-temple/

密教曼荼羅を立体的に歩く“巨大石造教科書”。最上段は開放的な半球形テラスに釣鐘状ストゥーパ群、その中心に空を指す象徴的ストゥーパ。朝霧と日の出で浮かぶシルエットが世界屈指の幻想シーンです。

第1位:アンコール・ワット(Angkor Wat)|カンボジア・シェムリアップ

引用:https://www.adventureworld.com/en-nz/tours/authentic-angkor

クメール帝国スールヤヴァルマン2世期にヒンドゥー寺院(ヴィシュヌ信仰)として築かれ、後に仏教寺院へと転用されました。朝焼けの逆光シルエットは旅人を黙らせる破壊力、夕方の金色光線で浮かぶディテールは“もう一度来たい病”を発症させます。

まとめ

寺院は“祈りの建築”であると同時に、権力・芸術・地域コミュニティ・観光経済の交差点でもあります。金箔がまぶしいもの、山にへばりつくもの、色とりどりの塑像で宇宙を描くもの――それぞれが「なぜ人は聖地を求めるのか?」という問いに別々の答えを差し出しています。あなたならどこを何位にしますか?次の旅計画、ぜひ教えてください。