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世界の美しい教会ランキングTOP10

旅の目的地を決めるとき、あなたは何を基準にしますか?絶景?グルメ?それとも歴史?もし「建築美」と「魂が震える空間体験」を一度に味わいたいなら、世界の名だたる教会巡りは外せません。聖なる祈りの場でありながら、時代の芸術・技術・信仰が凝縮された教会建築は、都市の象徴であり文化のタイムカプセル。今回は“見た瞬間に息を呑むインパクト”に加え、芸術性・歴史を元に、10位から1位までランキングしました。さあ、光と石と祈りが交差する世界ツアーへ出発しましょう!

第10位 ブラジリア大聖堂(Cathedral of Brasília)|ブラジル・ブラジリア

引用:https://imaginoso.com/brazil/brasilia/cathedral-brasilia-northwest-elevation

未来都市の空に突き出す“光の王冠”。建築家オスカー・ニーマイヤー設計、16本の曲線コンクリート柱が天へ開くハイパーボロイド構造は、20世紀モダニズム宗教建築を代表する象徴です。外観は極限まで抽象的なのに、一歩内部へ入れば天蓋状ステンドグラスが柔らかなブルーとグリーンの光を浴室の湯気のように広げ、計画都市ブラジリアに人間味を添えます。

第9位 ラ・コンパニーア・デ・ヘスス教会(Church of the Society of Jesus / Iglesia de la Compañía de Jesús)|エクアドル・キト

引用:https://www.gpsmycity.com/attractions/la-compania-(church-of-the-society-of-jesus)-25680.html

扉を開けた瞬間、視界が金で埋め尽くされる南米バロック。17世紀以降に建設が進んだイエズス会教会で、内部装飾のほぼ全面が金箔・金泥・木彫で覆われ、アンデス地域の先住文化モチーフがキリスト教図像に絡み合います。宗教伝道・植民地史・在地職人技が融合する“きらめく歴史教室”です。

第8位 聖ヴィート大聖堂(St. Vitus Cathedral)|チェコ・プラハ

引用:https://www.hellomondo.com/czech-republic/prague/st-vitus-cathedral/

プラハ城の王冠としてそびえるゴシック大聖堂。14世紀のカレル4世期に着工、のち数世紀を経て完成したため、盛期ゴシックからネオゴシック補作までの時代の移り変わりが味わえます。曇天の多いプラハでもステンドグラスは驚くほど鮮烈で、人々の視線を天へ引き上げます。

第7位 セント・ポール大聖堂(St Paul’s Cathedral)|イギリス・ロンドン

引用:https://www.travelguide.net/st-pauls-cathedral/

ロンドン大火(1666)後、クリストファー・レンが都市再生の象徴として設計した英バロックの最高峰。内部は音響効果抜群で、ささやき声が反対側まで届く「Whispering Gallery(ささやきの回廊)」が人気です。王室行事や国葬など、大きなイベントにも度々登場します。

第6位 サン・マルコ大聖堂(St Mark’s Basilica / Basilica di San Marco)|イタリア・ヴェネツィア

引用:https://www.tuscanynowandmore.com/discover-italy/museums-unmissable-sights/5-things-you-didnt-know-about-basilica-di-san-marco

ビザンティン、ゴシック、ロマネスク…海洋共和国ヴェネツィアが交易で集めた様式を豪快にブレンドした“世界建築の見本市”。内部天井のモザイクは光量で表情が激変します。

第5位 ノートルダム大聖堂(Notre-Dame Cathedral de Paris)|フランス・パリ

引用:https://revivre-notre-dame.fr/en/the-history-of-notre-dame/notre-dame-a-jewel-of-french-heritage/

フランス・ゴシックの大定番。セーヌ河畔シテ島に据えられた石の巨船は、飛梁(フライング・バットレス)と尖塔群が織り成す垂直美で世界を魅了してきました。2019年の大規模火災で尖塔と屋根が焼失しましたが、国際協力の修復を経て2024年末に一般公開を再開。再生後の空間は“失い、蘇った”記憶を抱く新しい巡礼地となっています。

第4位 聖ワシリー大聖堂(St Basil’s Cathedral / Cathedral of the Intercession of the Most Holy Theotokos on the Moat)|ロシア・モスクワ

引用:https://gallerybyzantium.com/sacred-spaces-st-basils-cathedral-moscow/?srsltid=AfmBOorjYt-W3QCApok243IZjEyJhzveemBoPGhNQzFZAhRlLqGOjBnd

赤の広場のカラフルアイコン。9基(中央を含む)のタマネギ型ドームがそれぞれ異なるパターンと色で彩られ、まるで絵本の挿絵が現実化したかのよう。16世紀イヴァン雷帝期に建てられたと言われるこの教会は、内部が迷路状に連結した礼拝空間になっており、外観のポップさと内部の霊性のギャップが魅力です。

第3位 ミラノ大聖堂(Duomo di Milano / Cattedrale di Santa Maria Nascente)|イタリア・ミラノ

引用:https://kenzly.com/milan-cathedral-duomo-di-milano-a-masterpiece-of-gothic-architecture/

“尖塔の森”と呼びたくなるほど林立するピナクルが空を刻む、世界最大級のゴシック大聖堂のひとつ。装飾彫像は3,000体超とも言われ、その精緻さは近くで見るほど圧倒的。屋上テラスに上がればゴシックの骨組みを歩く特別体験が待っています。大都市ミラノの都市生活と荘厳建築が隣り合うコントラストも見どころです。

第2位 サン・ピエトロ大聖堂(St Peter’s Basilica / Basilica Papale di San Pietro in Vaticano)|ヴァチカン市国

引用:https://www.wallart.com/st-peter-s-basilica.html

カトリック世界の中心、そしてルネサンス〜バロック建築の総合芸術。ブルネレスキの影響を受けつつミケランジェロが形づくった巨大ドーム、ベルニーニによる抱擁のような列柱回廊(サン・ピエトロ広場)、内部のピエタ像やブロンズ天蓋(バルダッキーノ)など、名匠たちの“ドリームチーム”仕事が凝縮しています。規模・芸術・宗教的重み、そのすべてが桁違いです。

第1位 サグラダ・ファミリア(Basílica de la Sagrada Família)|スペイン・バルセロナ

引用:https://splendidlyspain.com/common-mistakes-tourists-make-when-visiting-la-sagrada-familia/

ガウディ未完の大作にして21世紀もなお建設が続く“進行形の奇跡”。自然界の曲線と信仰象徴を融合させた樹木状柱、幾何学的でありながら有機的なファサード彫刻、時間とともに移ろうステンドの光――訪れるたびに成長を目撃できる“生きている教会”です。受難のファサード、誕生のファサード、栄光のファサードが語る物語を辿りながら、内部で天を仰げば石が森へ変わる瞬間に立ち会えます。

訪れる前に知っておきたい5つの心得

  • 静けさ最優先:撮影可でも礼拝中は控えめに。シャッター音設定 & フラッシュ禁止を確認。
  • ドレスコード:肩・膝・帽子はNGの場所が多い。薄手ストールが旅の万能アイテム。
  • 事前予約と時間帯:人気教会はオンライン予約が標準に。印象が時間帯で劇的に変わるので訪問時間は要戦略。
  • 修復情報チェック:歴史的建築は常にメンテ中の可能性。足場もまた“今”しか見られない姿と捉えて楽しもう。
  • 周辺散策をセットで:教会は街の核。前後に広場・市場・カフェを巡れば土地のリズムが体感できます。

世界の教会は、信仰を超えて人類の創造力を体感できる公共財産。次の旅先リストに、ぜひこのランキングを加えてください。あなたの心に響く“マイ1位”が見つかりますように!