世界をぶらりと旅すると、まだ見ぬ“音の風景”が次々と現れます。今回お届けするのは、思わず「どうやって鳴らすの⁉」と二度見必至の“ユニーク楽器”トップ10!名脇役から主役級まで、音色も物語も個性派ぞろい。さぁ、音の珍道中へ出発です。
第10位 ピロフォン(Pyrophone/Fire Organ)

音の源は――炎! ガラス管や金属パイプ内部で燃えるガスが膨張・収縮し、オルガンさながらのパイプ共鳴を起こします。演奏時は管の先から炎がチラリと踊り、ステージが一瞬キャンピングファイアーに。熱いのは音か、客席か!?
第9位 ウォーターフォン(Waterphone)

ホラー映画の“あの不穏な金属うなり”担当。ステンレス盆の内側に水を張り、周囲のブロンズ棒を弓でこするとゾワゾワ倍音が響きます。
第8位 アルペンホルン(Alphorn)

引用:https://www.anitasfeast.com/blog/2013/07/alphorns-at-2200-meters-a-swiss-summer-tradition/
スイスの高原で響く、長~い木管楽器。長さ3〜4mの一本管を牛の角のように地面へ反らせ、遠くの村までのろし代わりにメロディを届けてきました。壮大な音が山々に跳ね返るさまは、まさに“大自然の共鳴”!
第7位 ディジュリドゥ(Didgeridoo)

引用:https://www.didgeproject.com/free-didgeridoo-lessons/what-is-a-didgeridoo/
オーストラリア先住民アボリジニの楽器。ユーカリの枯れ幹をストロー状にくり抜き、循環呼吸でエンドレスな低音を発射。声や舌を絡めてビートボックスばりのリズムを紡げるのも魅力です。
第6位 カリンバ(Kalimba/Mbira)

引用:https://www.shopnaturally.com.au/healthy-living/what-is-a-kalimba/
親指ピアノとも呼ばれるアフリカ生まれのポケットサイズ楽器。金属キーを“はじき倒す”だけで、どこか懐かしいベル音が鳴ります。木箱型やココナッツ型など形も多彩、旅のお供に最適です。
第5位 ハーディ・ガーディ(Hurdy‑Gurdy)

引用:https://ugearsmodels.us/blog/what-is-hurdy-gurdy/
中世ヨーロッパ生まれの“クランク式ヴァイオリン”。本体のハンドルを回すと中の車輪が弦をこすり、鍵盤でメロディを制御。弦が常に鳴るため、バグパイプのような持続感があります。
第4位 ニッケルハルパ(Nyckelharpa)

引用:https://www.bemidjipioneer.com/news/musician-plays-carves-rare-swedish-key-fiddle
弓で擦りながら左手は木製キーを押し込むスウェーデンの楽器で、共鳴弦が40本近くもウネウネ共振。北欧の森を想わせる“氷点下サウンド”にファン急増中です。
第3位 グラス・ハーモニカ(Glass Harmonica)

引用:https://richard-weber.at/en/glass-harmonica/
モーツァルトも恋した“回転する水晶”。大小のガラス碗を軸に通し、水で湿らせた指で触れると天上系の和音が降臨。あまりに幽玄なため19世紀は「精神を惑わす」と使用禁止令が出たとか…ロマン度MAX。
第2位 ハングドラム(Hang Drum/Handpan)

引用:https://www.ethnicmusical.com/handpan-hang-drum/
スイス発、UFO型の“叩ける音響彫刻”。凸凹に配置されたトーンフィールドを素手でタッピングすると、スティールパンの爽快感が手のひらで混ざり合う。路上で見かけたら即・立ち止まり案件!
第1位 テルミン(Theremin)

引用:https://www.moogmusic.com/news/meet-new-etherwave-theremin
世界初の“触らない楽器”。左右のアンテナに近づく手の位置で音高と音量を操り、空中を泳ぐ謎ポーズが名物です。SF効果音からロックまで、奇妙で哀愁漂う音には中毒注意。
まとめ
人の想像力が楽器を産み、楽器がまた新しい文化と物語を奏でる――今回の10選は、その冒険の軌跡です。あなたのプレイリストや旅先に、ひとさじの“異国の響き”を加えてみてはいかが? きっと耳はもちろん、心の地図もぐんと拡がるはずです。