「ワインとビールだけが酒じゃない!」——私が世界各地で出会った“クセ強め”なお酒を、ユニーク度で勝手にランキング。思わず二度見する素材、ディープな誕生秘話、クセになる味わいまで、軽快にご紹介します。さあ、グラスを片手にバーチャル乾杯といきましょう!
第10位 タディ (Palm Wine/Toddy)|西アフリカ&東南アジア

引用:https://www.soulsrilanka.com/sri-lanka-experiences-toddy-tapping-and-tasting.html
ヤシの樹液を切り口から直接採取→そのまま自然発酵。日が暮れる頃には仄かに炭酸が立ち、ココナッツウォーターの甘みとヨーグルト酸味がミックスされた爽快テイストに変貌。新鮮さ命ゆえ“樹上タップ”で飲むローカル体験は旅のハイライト必至です。
第9位 スネークワイン (Snake Wine)|ベトナム

引用:https://www.atlasobscura.com/foods/snake-wine-china-vietnam
ガラス瓶の中でとぐろを巻くコブラのインパクトは圧倒的。米焼酎に丸ごと漬け込み、にじみ出たタンパク質と漢方由来の風味で、まさに“薬膳ハードモード”。現地では「スタミナ増強」のお守り酒として親しまれています。
第8位 クミス (Kumis – Fermented Mare’s Milk)|中央アジア

遊牧民の命のミルクを発酵させ、ほのかな炭酸をまとった乳酒。ヨーグルトのような酸味と微かな草原の香りが広がり、アルコール度数は2〜3%とビギナー向け。“モンゴル版シャンパン”と言われる泡立ちは一見の価値あり!
第7位 チーチャ・デ・ジョラ (Chicha de Jora – Corn Beer)|ペルー

引用:https://blog.incarail.com/es/chicha-de-jora/
トウモロコシから作られた、古来インカの儀式で飲まれたビール。バナナとキャラメルを掛け合わせたような甘いアロマで、口当たりは驚くほどスムーズ。標高3,000mのアンデスで味わう一杯は格別です。
第6位 プルケ (Pulque – Agave Sap Ferment)|メキシコ

引用:https://www.tastingtable.com/970723/pulque-the-ancient-mexican-agave-drink-you-should-know-about/
テキーラの祖先にあたる白濁ドリンク。アガベの樹液を自然発酵させたとろみのある液体は、甘酸っぱく乳酸飲料のよう。古代アステカでは神に捧げる聖なる酒で、現代ではタパスと一緒にゴクゴクいくのが地元流。
第5位 ブレンニヴィン (Brennivín – Icelandic Aquavit)|アイスランド

引用:https://www.foodandwine.com/iceland-national-drink-brennivin-the-black-death-8357901
“黒なる死”の異名を持つクリアスピリッツ。ジャガイモを蒸留し、キャラウェイやクミンで香りづけ。キリッとドライな味わいはサメ肉の発酵グルメ「ハカール」と相性抜群! 地球最北級の“肝試しペアリング”です。
第4位 アグワ・デ・ボリビア (Agwa de Bolivia – Coca Leaf Liqueur)|ボリビア

引用:https://malva.si/en/products/agwa-de-bolivia-coca-leaf-liqueur-30-vol-0-7l
標高4,000mのアンデスで摘まれたコカの葉を蒸留後、37種のハーブで再ブレンド。柑橘とミントが弾けるトロピカルグリーンの液色は、エナジードリンク顔負けの覚醒感。合法的に“南米ハイ”を体験できる一本です。
第3位 サワートウ・カクテル (Sourtoe Cocktail)|カナダ

引用:https://www.canpacificcollege.com/blog/canada-life/crazy-can-canada/
本物の人間の干し指”入りウイスキー! ユーコン準州ドーソン・ホテル伝統の儀式酒で、ルールはただ一つ——“つま先が唇に触れなければならない”。勇気を讃える証明書がもらえる、極北のジョーク満点カクテル。
第2位 マオタイ酒 (Kweichow Moutai – Baijiu)|中国

引用:https://bartenderspiritsawards.com/en/blog/insights-1/baijiu-a-timeless-spirit-of-tradition-916.htm
高粱を固体発酵させ、長期熟成で仕上げる51〜53%のハイアルコール。フルーツ、スモーク、紹興のような醤香が渾然一体となり、鼻腔で火花を散らす多層アロマは唯一無二。
第1位 アブサン (Absinthe)|スイス/フランス

引用:https://iwsc.net/news/spirits/the-history-of-absinthe-and-five-examples-to-try
“緑の妖精”と呼ばれ芸術家を虜にした幻のリキュール。ニガヨモギ、アニス、フェンネルのハーブが奏でる甘苦いメロディー。水をゆっくり垂らして乳白色に変わる“ルーシュ”はまるで魔法。現在は合法復活し、クラフト蒸留所が競演中です。
まとめ
定番のビールやワインの陰で、世界にはこんなにも多彩な“酔い文化”が息づいています。素材の意外性に驚き、儀式に笑い、歴史に感じ入る——それこそユニーク酒の醍醐味。次の旅先では、ぜひローカルな一杯に挑戦し、未知なる芳香で五感をアップデートしてみてください。さあ、まだ見ぬ酔いごこちへ、乾杯!