「地球には70億人のヒトがいる。でも、私たちだけが“頭脳派”というわけじゃない!」——そんな切り口で始まるランキングをお届けします。最新の科学論文やフィールド研究で語られる知性のエピソードをかき集め、“賢い生物ベスト10”をカウントダウン方式で発表! 動物園や野山、果ては海底にまで目を向けると、思わずうならされるスーパー頭脳がゴロゴロしているんです。それではまいりましょう、10位からスタート!
10位 アライグマ(Raccoon)

都市やキャンプ場の “黒マスク怪盗” は、実は驚くほどの器用さと問題解決力を備えています。研究では南京錠を開ける課題を10回以内に学習し、一年後でも忘れなかったほどの記憶力を披露。下水管を迷路のように利用し、ゴミ箱のフタをロック解除する応用力も折り紙付きです。
9位 ブタ(Pig)

「三匹のこぶた」のイメージからは想像しにくいですが、ブタはタッチパネルで簡単なビデオゲームをこなすツワモノ。鏡像認知テストでも、写ったエサを自分の位置に引き算して探し当てる空間認知の高さが報告されています。学習速度は犬以上と言われることも!
8位 イヌ(Dog)

人類の最良の友は “他者理解” の達人。語彙力が1000語近いボーダーコリー「チェイサー」や、指差しジェスチャーを瞬時に読み取る家庭犬たちの事例が有名です。社会的視線追従や感情読み取りは、霊長類顔負けのレベルに到達しています。
7位 チチュウカイマダコ(Common Octopus)

脳神経の3分の2が腕に分散し、8本の“独立思考”触手でパズル箱を開け、ヤドカリの殻をシェルターにカスタム。瓶のフタを内側から開けて脱出する動画がバズったのも記憶に新しいですね。寿命わずか2年なのに、この学習スピードは反則級。
6位 アフリカゾウ(African Elephant)

5kg級の大脳を携え、死んだ仲間の骨をそっと撫でる情動の深さは詩的ですらあります。工具として枝を加工したり、協力課題ではロープを同時に引く「阿吽の呼吸」を披露。さらに、86種類以上のボーカルサインで“ゾウ語”トークもこなすのだから恐れ入ります。
5位 ニューカレドニアガラス(New Caledonian Crow)

ニューカレドニアガラスは、U字針金を曲げてフック状の工具を即興制作し、筒の底からエサを釣り上げる離れ業で一躍スターに。タスクを逆算して道具を3段階コンボで使う実験も成功し、「将来を見越した設計図」を頭に描いていると示唆されています。
4位 アフリカン・グレー・パロット(African Grey Parrot)

亡き天才オウム「アレックス」は50以上の物品名詞と7色の形容詞を区別し、「What color bigger?」という2段階質問に正答。音真似ではなく“意味理解”で応える姿に研究者すら二度見しました。現在も後継オウムたちが“言語×論理”の限界に挑んでいます。
3位 ボノボ(Bonobo)

チンパンジーの “平和主義のいとこ” は、共感行動やフェアトレード精神で高得点。タッチスクリーンでシンボル文法を組み合わせ、バナナを要求する文章を自発的に作る例も。利他的に食べ物を分け合う実験では、人類顔負けのソーシャルスキルを発揮しました。
2位 バンドウイルカ(Bottlenose Dolphin)

脳のシワひだが人間以上に複雑で、“水中アカデミー” では自発的にスピンジャンプの新技を仲間へ教授。鏡像認知はもちろん、超音波ホログラフで自分の体を“見て”いる可能性まで議論されています。指笛のような個体識別コールサインもお見事。
1位 チンパンジー(Chimpanzee)

京都大のAiちゃんは0.2秒で消える数字9個の位置を瞬時に記憶しました。道具文化は39種類超、戦略的同盟で群れを統率する政治手腕まで持つ万能知性。地球で “ヒトの次に賢い” の看板は、まだ彼らのものです。
まとめ
こうして眺めると、知能とは「脳の重さ」でも「人に似ている度」でも測れない多面体だとわかります。木の枝一本をイノベーションに変えるカラス、わずか2年で“天才”をやりきるタコ、友情を言語と行動で体現するボノボ——それぞれが異なる“賢さの物差し”を突きつけてくるのです。私たち人間も、動物たちの知恵に学びながら、地球というキャンパスでさらにスマートな共存法を描いていきたいものですね。