食べ物は、その地域の文化や歴史を象徴するものですが、時には「これは本当に食べ物なの?」と驚かされるような、人によっては「気持ち悪い」「グロテスク」などと感じる、変わった食べ物も存在します。今回は、世界中の「珍しい食べ物」をランキング形式でご紹介します。さぁ、味覚の冒険を始めましょう!
第10位:カエルの足(フランス)
By Anagoria – Own work, CC BY 3.0, Link
欧州で食べられている「カエルの足」は、意外にも定番の料理として知られています。見た目はちょっとギョッとするかもしれませんが、鶏肉のような味わいで、ガーリックバターで調理されることが多いです。
第9位:スヴィズ(アイスランド)
Schneelocke – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, リンクによる
アイスランドの「スヴィズ」は、毛皮と脳を取り除いたヤギの頭部を丸ごと煮たものです。見た目のインパクトは大きいですが、肉は非常に柔らかく、旨味があります。現地では伝統的な料理として愛されています。
第8位:ハカール(アイスランド)
Chris 73 / Wikimedia Commons, CC 表示-継承 3.0, リンクによる
アイスランドの「ハカール」は、発酵させたサメの肉です。新鮮なサメの肉には有毒成分が含まれているため、数ヶ月間発酵させて毒素を分解させます。その結果、非常に強いアンモニア臭と独特の味わいが生まれ、地元ではお酒と一緒に食べることが一般的です。
第7位:シュールストレミング(スウェーデン)
Lapplaender – 投稿者自身による著作物, CC BY-SA 3.0 de, リンクによる
スウェーデンの「シュールストレミング」は、発酵させたニシンの缶詰で、その強烈な臭いで知られています。開けた瞬間に辺り一面に広がる独特の香りは、多くの人を尻込みさせるでしょう。しかし、スウェーデンではこれが一種の「風物詩」として楽しまれ、クラッカーやパンと一緒に食べられます。
第6位:ハニーポットアント(オーストラリア)
By Greg Hume at en.wikipedia, CC BY 2.5, Link
オーストラリアの「ハニーポットアント」は、アボリジニの伝統的な食材です。このアリは、腹部が膨らんでいて、まるで蜂蜜のような甘い液体を貯めています。そのため、アリの腹部を噛むと、甘い汁が口の中に広がります。見た目のインパクトはありますが、自然の甘味が楽しめる珍味です。アリの体液を食べるという行為がグロテスクと感じられるかもしれませんが、これは自然と共生するアボリジニ文化の一部です。
第5位:エスカモーレス(メキシコ)
By Cvmontuy – Own work, Public Domain, Link
メキシコの「エスカモーレス」は、アリの卵を炒めた料理で、「メキシコのキャビア」とも呼ばれています。クリーミーでナッツのような風味が特徴で、タコスに包んで食べることが多いです。この食材は、アステカ時代から珍味として珍重されてきたものです。
第4位:カース・マルツゥ(イタリア)
Shardan – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 2.5, リンクによる
「カース・マルツゥ」は、イタリアのサルデーニャ島で作られる腐敗したチーズです。このチーズには、なんと生きたハエの幼虫が含まれており、食べるときにも幼虫が動いていることがあります。
第3位:ウィッチェティグラブ(オーストラリア)
User:Sputnikcccp – Wikipedia en, CC 表示-継承 3.0, リンクによる
オーストラリアの「ウィッチティグラブ」は、先住民アボリジニの伝統的な食べ物で、大きな昆虫の幼虫です。生で食べるとナッツのような味わいがし、焼くと卵の黄身のようなクリーミーな味わいに変わります。栄養価が高く、サバイバル食としても利用されてきました。
第2位:羊の脳(モロッコ)
By Javier Lastras – originally posted to Flickr as Detalle de los Sesos de Cordero, CC BY 2.0, Link
モロッコでは、羊の脳は伝統的な料理として知られています。柔らかくクリーミーな食感が特徴で、スパイスを効かせたソースと一緒に食べます。見た目にインパクトがあるため、初めての人には少々グロテスクに感じられるかもしれませんが、現地では栄養豊富で滋養強壮に良いとされています。
第1位:バロット(フィリピン)
Marshall Astor from San Pedro, United States – Inside a Balut – Embryo and Yolk, CC 表示-継承 2.0, リンクによる
フィリピンの「バロット」は、孵化直前のアヒルの卵です。発育したアヒルの胎児がそのまま殻の中に入っており、見た目はかなりショッキング。しかし、現地では栄養価の高い食品として親しまれています。塩やビネガーをかけて食べるのが一般的ですが、少し勇気が必要な一品です。
世界には私たちが普段口にするものとは異なる、奇妙で驚きの食べ物が数多く存在します。これらの食べ物は、その地域の文化や歴史、自然環境と深く結びついており、食べることは一種の冒険とも言えます。もしも勇気があれば、ぜひこれらの珍しい食べ物を試して、あなた自身の味覚の世界を広げてみてください!