世界の一等地は、まさに“地球上でもっとも高価なアドレス帳”。ブランド旗艦店がひしめき、観光客が絶えず、都市の顔として君臨する土地の地価(ここでは年間のプライム賃料=地代に相当)を基準に、第10位からカウントダウン形式でご紹介します。さぁ、財布のひもが震える世界へレッツゴー!
第10位 コールマルクト(Kohlmarkt, Vienna)
ハプスブルク家ゆかりの宮廷通りは今も気品満点。年額 529ドル/ft²(約5,700ドル/m²) とヨーロッパの歴史地区らしい“おしとやか”な値付けですが、宝飾・腕時計店の密度はトップクラス。観光ルートと皇帝通学路(!?)が重なる一本です。
第9位 明洞(Myeong‑dong, Seoul)
K‑POPのビートとコスメの香りが混ざる路地で、658ドル/ft²(約7,100ドル/m²)。パンデミック後の回復で空中店舗も満室モード。韓国コスメが大挙して旗艦店を構え、週末は歩くのもひと苦労!
第8位 ピット・ストリート・モール(Pitt Street Mall, Sydney)
南半球きってのショッピング“横丁”。わずか200 mほどの歩行者天国にラグジュアリーとファストファッションが同居し、767ドル/ft²(約8,300ドル/m²)。日差しと高地価、どちらもオーストラリア級。
第7位 バーンホフシュトラーセ(Bahnhofstrasse, Zurich)
時計と金融の都チューリッヒのメインストリート。939ドル/ft²(約10,100ドル/m²)は、スイスフラン並みに“堅牢”な値段設定。湖畔へと延びる景観の良さもプライスに上乗せ。
第6位 銀座(Ginza, Tokyo)
“世界一地価”の時代からアップデートされても強い! 1,134ドル/ft²(約12,200ドル/m²)で6位にランクイン。春の中央通り歩行者天国は、もはや高級店ショーウインドーの野外ギャラリーです。
第5位 シャンゼリゼ通り(Avenue des Champs‑Élysées, Paris)
パリの“麗しき凱旋ロード”は1,226ドル/ft²(約13,200ドル/m²)。オリンピックイヤーに向けリフレッシュが進み、賃料も10%アップ。高級メゾンが並ぶ夜のイルミネーションは必見。
第4位 尖沙咀・ネイザンロード(Tsim Sha Tsui, Hong Kong)
香港リテールのエース区画が1,537ドル/ft²(約16,500ドル/m²)。中国本土からのハイエンド旅行客回帰で再び熱狂、海風とネオンサインが交差する“アジアのショーケース”です。
第3位 ニュー・ボンド・ストリート(New Bond Street, London)
ロンドン随一の宝石箱ストリートは1,685ドル/ft²(約18,100ドル/m²)。ポンド安を追い風に海外ブランドが激増し、クラシックな煉瓦ファサードと新装店舗のコントラストが映えます。
第2位 5番街(Upper Fifth Avenue, New York)
かつて首位常連の“世界のショーウインドー”は1,913ドル/ft²(約20,600ドル/m²)。歩道拡張を含む3.5億ドルの再開発計画で、人の波も地価もニューヨークらしく反撃の構え。
第1位 モンテナポレオーネ通り(Via Monte Napoleone, Milan)
2024年、王座奪取! 1,959ドル/ft²(約21,100ドル/m²)でイタリアンエレガンスが世界を制覇。総延長わずか500 m弱の“短距離高級走路”ゆえ、空き区画ゼロに近いタイトさが価格を押し上げています。
まとめ
数字を眺めるだけでクラクラする地価トップ10。共通項は「世界的観光地」「ラグジュアリーブランドのショーケース」「歩行者が主役の街づくり」の三つ。コロナ禍を経ても“リアル店舗こそがブランドの顔”――そんな業界の確信が、地価をさらなる高みへと押し上げています。次にこのリストが更新される頃には、あなたの好きな街がランクイン…なんてことも? 世界の街歩きは、やっぱりやめられませんね!