スポーツは“健康への投資”と言われますが、なかには文字どおり“桁違いの投資”が必要な種目もあります。用具代に始まり、施設利用料、維持管理費、さらには遠征費や保険料まで――見えないコストが雪だるま式に膨らむのが高額スポーツの世界。今回は、趣味として取り組む場合でも相当な出費を覚悟しなければならない10種目を、「お金が掛かるスポーツランキング」として第10位から第1位まで一気に紹介します。
10位 テニス (Tennis)
ラケットは1万円台から購入できますが、本格的に上達を目指すとプライベートレッスン(1回¥3,000〜¥10,000)、ストリング張り替え、シューズの消耗、さらにはクラブ会員権(年会費2万〜数十万円)と出費が雪だるま式。英国の調査でも「一般的なクラブの年会費平均は約£900(約17万円)」とされています。
9位 スキューバダイビング (Scuba Diving)
まず必要なのがCカード取得。講習+海洋実習で5万〜8万円。マスクやレギュレーターなど基本装備で8万〜15万円、ダイブコンピューターまで揃えれば軽く20万円超え。海に潜る度にボート乗船料やタンク代もかかり、リゾート遠征費がさらに追い打ちを掛けます。
8位 アルペンスキー (Alpine Skiing)
最新カーボンスキー板は1セット10万円超。シーズンパス+遠征宿泊費を合わせるとワンシーズンで数十万円は当たり前。ギアのアップデートやワックス代も侮れません。
7位 アイスホッケー (Ice Hockey)
ヘルメット、ショルダー・エルボー・シンガード、複数本のスティックに加え、専用スケート靴。ジュニア世代でも年間30万〜100万円かかるという試算があり、リンク使用料や遠征費で家計は氷点下。
6位 ボブスレー (Bobsledding)
オリンピック仕様の4人乗りソリは400万円から、最速モデルは4,000万円という衝撃価格。さらに製氷トラックの使用料や海外転戦費が重くのしかかり、企業スポンサーなしでは継続困難と言われます。
5位 ゴルフ (Golf)
日本でも高級メンバーシップは入会金数百万円クラス。英国調査では「フル会員の平均年会費£900」ですが、米国のプライベートクラブでは年間$30,000超も珍しくありません。クラブセット(新品フルセットで¥150,000〜)やボール代、レッスン代も無視できません。
4位 乗馬 (Equestrian)
馬そのものが20万〜900万円。ボーディング(預託料)は月9万〜20万円、蹄鉄や獣医代も含め年間100万円単位。競技を目指すなら輸送費とエントリー代が跳ね上がります。
3位 ポロ (Polo)
“キング・オブ・スポーツ”と呼ばれる理由は費用面でも顕著。1試合で複数頭のポニーを乗り換えるため、1頭数百万円級の馬を最低でも4〜8頭用意。さらに遠征の馬輸送費、フィールド維持費、プロ選手のギャラが加算され、トップチームの運営費は年数千万〜数億円規模。
2位 セーリング/ヨットレース (Sailing / Yacht Racing)
中型ヨット(18m)でも購入価格は数千万円。しかも年間維持費=船価の約10%という業界目安があり、船体2億円なら年間2,000万円。レースセイルの張り替えやエントリー代も膨大です。
1位 モータースポーツ (Motorsport)
幼少期のカートでもワンシーズン1,500万円、F4昇格で7,500万円、F3は2億円、F2になると3億円以上という“億超えロード”。F1シート獲得にはチーム持参金やテスト費などさらに天文学的コストが積み上がります。
まとめ
上位に行くほど「機材+維持+移動」の三重苦が際立ちます。なかでも馬・船・車という“大型&動力”を抱えるスポーツは、趣味レベルでも家計と相談必須。それでもハマる人が後を絶たないのは、得難いスリルとコミュニティ、そして非日常の高揚感があるからこそ。もし挑戦したい種目があれば、レンタルや体験スクールなどから始めて、無理なく夢を追いかけてみてください。