「巨大すぎてピンとこない!」──そんな桁外れのサイズを誇る“乗り物”たちは、私たちの想像力をふくらませ、エンジニアリングの限界に挑み続けています。今回は陸・海・空をまたいで“動くことができる”モンスター級メカを厳選し、ランキング形式でご紹介。10位から1位へ、一気に駆け上がりましょう!
第10位 ビッグ・バッド747(Big Bud 747)

農業界の怪物トラクター。全長約8.7 m、重量40 t超、最高1,100 hpのエンジンをのせて幅24 mの耕起作業をこなす姿は圧巻です。「世界最大の農耕トラクター」という肩書きは今も色あせません。
第9位 NASAクローラー・トランスポーター(Crawler Transporter)

アポロ、スペースシャトル、そしてアルテミス計画のロケットを運んできた“走る発射台”。自重だけで約6,650 t、載荷時は18 million lbを背負い、時速1.6 kmでのっしのっしと進む姿はまさに動く超高層ビル。
第8位 ベラズ75710(BelAZ 75710)

鉱山用ダンプの王者。車体20.6 m×9.9 m×8.3 m、空車重量360 tで、石炭を450 tも一度に飲み込む“重量挙げ”のチャンピオンです。ツインV16エンジンで最大64 km/hを叩き出すという豪快さ!
第7位 バガー293(Bagger 293)

高さ96 m、長さ225 m、重量14,200 t──「地上最大の陸上車両」たるバケットホイール掘削機。連続採掘量は日量24 万m³、5人で操縦できるのがまた驚きです。
第6位 エアバスA380(Airbus A380)

引用:https://www.executivetraveller.com/news/korean-air-asiana-a380-747-8-retirement
全長72.7 m、翼幅79.8 m、最大853席。二階建て胴体で空の大動脈を支える“旅客機界の超高層マンション”。その静粛性と乗り心地は、一度味わうとやみつきに。
第5位 アントノフAn-225「ムリーヤ」(Antonov An-225 “Mriya”)

最大離陸重量640 t、貨物搭載記録250 t。ソ連宇宙開発のため誕生し、その後も“空飛ぶ超特大輸送屋”として世界各地を飛び回りました。2022年に失われましたが、その伝説は色あせません。
第4位 アイコン・オブ・ザ・シーズ(Icon of the Seas)

引用:https://www.puertoplatadr.com/cruiseports/news/icon-of-the-seas/
総トン数25万 t超、全長364 m。7つのプールと水上遊園地を詰め込んだ“動くテーマパーク”で、最大乗客7,600人を一度にバケーションへ誘います。
第3位 MSCイリナ(MSC Irina)

引用:https://vesselanalysis.lovestoblog.com/msc-irina-the-worlds-largest-shipping-container-ship/?i=1
24,346 TEUを積み込む現役最大級のコンテナ船。全長400 m、幅61 mの船体は、東京ドームを縦に2つ並べてもまだ余裕があるスケール。海上物流の“超高層団地”です。
第2位 パイオニアリング・スピリット(Pioneering Spirit)

引用:https://gcaptain.com/giant-pioneering-spirit-moves-one-step-closer-to-delivery/
長さ382 m、幅124 m、変形ツインハル構造で総排水量約100万 t。4万8,000 t級の石油プラットフォームを丸ごと持ち上げる“海のクレーンモンスター”。まさに海上のラスボス。
第1位 プレリュードFLNG(Prelude FLNG)

堂々の1位は動くLNG工場。長さ488 m、幅74 m、満載時60万 tという桁外れの巨体に、年産約360万 tの液化天然ガスプラントを搭載。海上で掘削から液化・貯蔵・積み出しまで完結させる“浮かぶエネルギー都市”です。
まとめ
地を耕し、空を駆け、海を制す――これら巨大乗り物は「大きいは正義!」を体現した工学の粋。10位でも十分“規格外”なのに、1位では都市ひとつ分の重量が動く世界。人類の創意と度胸があれば、スケールの壁など存在しないことを改めて思い知らされます。次のモンスターは、どこで、どんな姿で私たちを驚かせてくれるのでしょうか?