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【職業インタビュー】看護師の仕事について、実際に聞いてみました!

看護師は、医療現場の最前線で人々の命と健康を支える専門職です。病気やけがの治療を支援するだけでなく、患者や家族の心に寄り添い、安心を届ける重要な役割を担っています。医療技術の進歩や社会の高齢化に伴い、看護師に求められる知識やスキルは年々高度化しています。一方で、チーム医療の中心としてのやりがいも大きく、多様なキャリアの選択肢が広がっています。本記事では、現場で活躍する看護師の仕事の実際や魅力、課題について、記者の質問を通して詳しく解説します。

1. 看護師の主な仕事内容は何ですか?

看護師の仕事は、患者の健康状態を観察し、医師の指示のもとで治療やケアを行うことです。注射や点滴、投薬管理、手術の補助、入院患者の生活支援など多岐にわたります。また、患者や家族への心理的サポートや、退院後の生活指導も重要な役割です。

2. 看護師になるにはどのような資格が必要ですか?

看護師国家試験に合格し、看護師免許を取得する必要があります。受験資格を得るためには、看護系の専門学校、短期大学、または大学で3~4年間、看護学を学ぶことが求められます。

3. 看護師の勤務形態にはどんな種類がありますか?

主に「病院勤務」「クリニック勤務」「訪問看護」「介護施設勤務」などがあります。病院では三交代や二交代のシフト勤務が多く、夜勤も含まれることが一般的です。訪問看護やクリニックでは日勤のみの場合もあります。

4. 看護師の職場環境はどのような特徴がありますか?

看護師はチーム医療の中で働くため、医師、薬剤師、リハビリ職など多職種と連携します。また、命に関わる場面も多く、緊張感のある環境ですが、その分やりがいも大きい職業です。

5. 仕事のやりがいはどのようなところにありますか?

患者が回復して「ありがとう」と言ってくれたときや、自分のケアで患者が安心した表情を見せたときに大きなやりがいを感じます。また、命を支える医療の一端を担う責任感も看護師ならではの誇りです。

6. 年収について教えてください。

看護師の年収は、勤務先や経験年数によって大きく異なります。
全国平均では約500万円前後で、初任給はおおむね月25万円前後が一般的です。
夜勤手当や時間外手当が加算されるため、夜勤の多い勤務形態では年収が高くなります。管理職や専門看護師になると、年収600~700万円以上を目指すことも可能です。

7. 夜勤はどのくらいありますか?

病院勤務の場合、月に4~8回程度の夜勤が一般的です。二交代制では16時間前後の長時間勤務、三交代制では8時間程度の夜勤となります。夜勤後は休息が確保されますが、体調管理が重要です。

8. 仕事の大変な点は何ですか?

肉体的な負担が大きいこと、夜勤や緊急対応で生活リズムが乱れやすいこと、そして精神的なストレスがかかることが挙げられます。患者の死や家族対応など、感情的に辛い場面も多くあります。

9. 職場で求められるスキルは何ですか?

医療知識や技術に加え、コミュニケーション能力が非常に重要です。患者の状態を正確に把握し、チームと共有する力や、相手の不安を和らげる傾聴力が求められます。

10. キャリアパスを教えてください。

看護師のキャリアパスは多様です。
臨床経験を積んだ後、認定看護師専門看護師などの資格を取得し、特定分野(がん看護、救急、感染管理など)のスペシャリストとして活躍する道があります。
また、看護管理者としてマネジメントを担ったり、教育・研究分野に進む人もいます。最近では、企業の産業看護師や保健師へのキャリア転換も一般的です。

11. 男性看護師は増えていますか?

はい、増加傾向にあります。かつては女性が大半を占めていましたが、近年は男性比率が約10%を超える施設も多く、救急・手術室・精神科などで活躍しています。

12. 看護師の離職率はどのくらいですか?

新卒1年目の離職率は約10%前後とされていますが、職場によって差があります。サポート体制の整った病院では、教育制度が充実しており、定着率も高い傾向にあります。

13. 働き方改革で変わった点はありますか?

労働時間の短縮や休日確保、業務の分業化が進み、ワークライフバランスの改善が図られています。ICTを活用した記録業務の効率化や、夜勤回数の制限なども導入されています。

14. 今後、看護師に求められる役割はどう変化していきますか?

高齢化の進展により、病院だけでなく地域や在宅医療での看護の重要性が高まっています。予防医療やリハビリ支援、介護との連携など、より包括的な視点が必要になるでしょう。

15. 最後に、進路に悩んでいる学生へアドバイスをお願いします。

看護師は「人の命と向き合う」責任の重い仕事ですが、その分、誰かの人生を支える尊い仕事です。医療の現場では学びが絶えず、自分自身も成長し続けられます。
もし「人の役に立ちたい」「誰かを支えたい」という気持ちがあるなら、迷わず挑戦してほしい職業です。