ミシュランガイドの星は、グルメ好きにとって“世界共通の通貨”。星を獲得したレストランの数は、その都市の食文化の成熟度を如実に物語ります。今回は「ミシュラン星付きレストランが多い都市」トップ10を第10位からカウントダウン方式でご紹介します!
第10位 台北(Taipei)
台北は35軒が星を獲得。夜市グルメのイメージが強い街ですが、実は点心からフュージョンまで幅広いジャンルでハイレベルな店が勢ぞろい。故宮博物院の宝物のように、職人技を凝縮した一皿に出会えます。
第9位 上海(Shanghai)
51軒が星付きという大都市。外灘の歴史的建築をリノベしたモダン中華や、分子ガストロノミーの名店まで、“未来系チャイニーズ”を牽引します。西洋の技法を取り込みながらも、上海料理ならではの甘味とコクを巧みに表現。
第8位 シンガポール(Singapore)
53軒が星を掲げ、多民族国家らしい食のるつぼが魅力。ホーカーセンターの屋台料理も星を射止める一方、マリーナベイの高層階では天空のフレンチが輝きます。ストリートとラグジュアリーが絶妙に共存する稀有な美食都市です。
第7位 香港(Hong Kong)
76軒が星を獲得。飲茶の聖地にして、世界最安値でミシュランを堪能できる町。2025年版では「Amber」が悲願の三つ星に昇格し、計7軒の三つ星が並ぶ強力布陣。縦横無尽のフュージョン力で食いしん坊を虜にします。
第6位 ニューヨーク(New York)
85軒が星付き。和・仏・韓・中・ラテン…文化の坩堝は食でも健在。2025年は韓国モダン「Jungsik」が三つ星へ躍進し話題に。カウンター割烹からプラントベースまで、“今”を映す食シーンの多様性では随一です。
第5位 ロンドン(London)
同じく85軒ながら、総スター数105でNYを僅差リード。歴史と革新が共鳴し、パブ料理「The Harwood Arms」から実験系レストラン「The Ledbury」まで層が厚い!ブリティッシュガストロノミーの逆襲を体感できます。
第4位 大阪(Osaka)
95軒の星を抱える“天下の台所”。たこ焼き&お好み焼きの庶民派B級から、割烹・鮨・フレンチの三つ星まで振れ幅がすごい。食への情熱とサービス精神は日本一かも?胃袋が何個あっても足りません。
第3位 京都(Kyoto)
103軒が星を獲得。千年の都が誇るのは、季節を映す懐石と職人仕事。世界遺産クラスの庭園を眺めながら頂く一椀は、もはや“食べる文化財”。料亭のしつらえから和菓子の余韻まで、五感で味わう美学が凝縮されています。
第2位 パリ(Paris)
123軒の星付きレストランを擁し、フレンチの総本山の意地を示します。三つ星9軒の威風は健在で、新進気鋭のアジア系シェフも台頭。クラシックとモダンがエッフェル塔のように共存する“美食の首都”の底力に脱帽。
第1位 東京(Tokyo)
堂々194軒! 三つ星12軒を筆頭に、寿司、天ぷら、フレンチ、イノベーティブ…ジャンルの多彩さは銀河系レベル。2025年版ではペルー出身シェフの店「MAZ」が星を獲得するなど、国境もジャンルも超えた進化が止まりません。
まとめ
トップ10のうち7都市がアジア勢という結果からも、食の重心は東へシフト中。とはいえ老舗のパリ、ロンドン、NYも健在で、世界の食文化は折り重なるように進化しています。次の旅先選びに、ぜひ“ミシュラン星”というコンパスを携えてみては?