教養・世界の色々

びっくり!世界の変わった酒ランキングTOP10

「ワインとビールだけが酒じゃない!」——私が世界各地で出会った“クセ強め”なお酒を、ユニーク度で勝手にランキング。思わず二度見する素材、ディープな誕生秘話、クセになる味わいまでご紹介します。さあ、グラスを片手にバーチャル乾杯といきましょう!

第10位 タディ (Palm Wine/Toddy)|西アフリカ&東南アジア


ヤシの樹液を切り口から直接採取→そのまま自然発酵。日が暮れる頃には仄かに炭酸が立ち、ココナッツウォーターの甘みとヨーグルト酸味がミックスされた爽快テイストに変貌。新鮮さ命ゆえ“樹上タップ”で飲むローカル体験は旅のハイライト必至です。

第9位 スネークワイン (Snake Wine)|ベトナム


ガラス瓶の中でとぐろを巻くコブラのインパクトは圧倒的。米焼酎に丸ごと漬け込み、にじみ出たタンパク質と漢方由来の風味で、まさに“薬膳ハードモード”。現地では「スタミナ増強」のお守り酒として親しまれています。

第8位 クミス (Kumis – Fermented Mare’s Milk)|中央アジア


遊牧民の命のミルクを発酵させ、ほのかな炭酸をまとった乳酒。ヨーグルトのような酸味と微かな草原の香りが広がり、アルコール度数は2〜3%とビギナー向け。“モンゴル版シャンパン”と言われる泡立ちは一見の価値あり!

第7位 チーチャ・デ・ジョラ (Chicha de Jora – Corn Beer)|ペルー


トウモロコシから作られた、古来インカの儀式で飲まれたビール。バナナとキャラメルを掛け合わせたような甘いアロマで、口当たりは驚くほどスムーズ。標高3,000mのアンデスで味わう一杯は格別です。

第6位 プルケ (Pulque – Agave Sap Ferment)|メキシコ


テキーラの祖先にあたる白濁ドリンク。アガベの樹液を自然発酵させたとろみのある液体は、甘酸っぱく乳酸飲料のよう。古代アステカでは神に捧げる聖なる酒で、現代ではタパスと一緒にゴクゴクいくのが地元流。

第5位 ブレンニヴィン (Brennivín – Icelandic Aquavit)|アイスランド


“黒なる死”の異名を持つクリアスピリッツ。ジャガイモを蒸留し、キャラウェイやクミンで香りづけ。キリッとドライな味わいはサメ肉の発酵グルメ「ハカール」と相性抜群! 地球最北級の“肝試しペアリング”です。

第4位 アグワ・デ・ボリビア (Agwa de Bolivia – Coca Leaf Liqueur)|ボリビア


標高4,000mのアンデスで摘まれたコカの葉を蒸留後、37種のハーブで再ブレンド。柑橘とミントが弾けるトロピカルグリーンの液色は、エナジードリンク顔負けの覚醒感。合法的に“南米ハイ”を体験できる一本です。

第3位 サワートウ・カクテル (Sourtoe Cocktail)|カナダ


本物の人間の干し指”入りウイスキー! ユーコン準州ドーソン・ホテル伝統の儀式酒で、ルールはただ一つ——“つま先が唇に触れなければならない”。勇気を讃える証明書がもらえる、極北のジョーク満点カクテル。

第2位 マオタイ酒 (Kweichow Moutai – Baijiu)|中国


高粱を固体発酵させ、長期熟成で仕上げる51〜53%のハイアルコール。フルーツ、スモーク、紹興のような醤香が渾然一体となり、鼻腔で火花を散らす多層アロマは唯一無二。

第1位 アブサン (Absinthe)|スイス/フランス


“緑の妖精”と呼ばれ芸術家を虜にした幻のリキュール。ニガヨモギ、アニス、フェンネルのハーブが奏でる甘苦いメロディー。水をゆっくり垂らして乳白色に変わる“ルーシュ”はまるで魔法。現在は合法復活し、クラフト蒸留所が競演中です。

まとめ

定番のビールやワインの陰で、世界にはこんなにも多彩な“酔い文化”が息づいています。素材の意外性に驚き、儀式に笑い、歴史に感じ入る——それこそユニーク酒の醍醐味。次の旅先では、ぜひローカルな一杯に挑戦し、未知なる芳香で五感をアップデートしてみてください。さあ、まだ見ぬ酔いごこちへ、乾杯!