【職業インタビュー】臨床開発モニター(CRA)の仕事について、実際に聞いてみました!
新薬や医療機器が患者のもとに届くまでには、厳格な臨床試験(治験)が欠かせません。その最前線で品質と安全性を支えているのが、臨床開発モニター(CRA)です。しかし、その仕事内容や働き方、キャリアの広がりについては、医療業界以外ではあまり知られていないのが実情でしょう。本記事では、記者からの15の質問に答える形で、日本におけるCRAの役割、やりがい、年収、将来性までを分かりやすく解説します。医療・製薬業界に興味のある学生や、キャリアを検討している社会人にとって、進路を考える一助となることを目指します。
1. 臨床開発モニター(CRA)とはどのような仕事ですか?
臨床開発モニター(CRA)は、新しい医薬品や医療機器が承認される前に行われる臨床試験(治験)が、国の規制や試験計画書に沿って正しく実施されているかを確認・支援する専門職です。治験の品質と被験者の安全性を守る重要な役割を担います。
2. CRAの主な業務内容を教えてください。
主な業務は、医療機関の選定、治験開始前の準備、治験中のモニタリング、データの確認、終了手続きまで多岐にわたります。医師や治験コーディネーター(CRC)と連携しながら、問題があれば是正を促します。
3. CRAの1日の仕事の流れはどのようなものですか?
日によって異なりますが、医療機関を訪問して原資料を確認する日もあれば、オフィスや自宅で報告書作成、メール対応、社内ミーティングを行う日もあります。外勤と内勤が混在するのが特徴です。
4. CRAになるために必要な学歴や専攻はありますか?
理系出身者が多く、特に薬学、医学、看護学、生命科学系の学部出身者が有利とされることが多いです。ただし、文系出身でも入社後研修を通じて活躍している人もいます。
5. CRAに求められるスキルや資質は何ですか?
医療や薬学の基礎知識に加え、正確性、論理的思考力、コミュニケーション能力が求められます。また、規制文書を扱うため、細部まで注意を払える几帳面さも重要です。
6. CRAの仕事のやりがいはどこにありますか?
自分が関わった治験の結果、新薬が世に出て患者さんの治療選択肢が広がる点に大きなやりがいがあります。医療の発展に間接的に貢献できる社会的意義の高い仕事です。
7. CRAの仕事で大変だと感じる点は何ですか?
スケジュール管理が厳しく、複数の医療機関や試験を同時に担当することもあります。また、規制遵守が最優先のため、プレッシャーを感じる場面も少なくありません。
8. CRAの勤務形態や働き方について教えてください。
製薬会社やCROに所属し、フレックスタイム制や在宅勤務を取り入れている企業も増えています。一方で、医療機関訪問のための出張が発生することもあります。
9. 年収について教えてください。
日本のCRAの年収は、経験や所属企業によって差がありますが、おおよそ400万円から800万円程度が一般的です。外資系企業や経験豊富なシニアCRAになると、さらに高水準になる場合もあります。
10. CRAのキャリアのスタートはどのようなものですか?
多くの場合、未経験者はジュニアCRAや研修生として入社し、基礎研修とOJTを通じて徐々に担当試験を持つようになります。最初は先輩のサポートを受けながら経験を積みます。
11. キャリアパスを教えてください。
CRAとして経験を積んだ後、シニアCRA、プロジェクトマネージャー、ラインマネージャーへ進む道があります。また、品質保証(QA)や薬事、メディカルアフェアーズなど関連職種へキャリアチェンジする人もいます。
12. CRAから他職種へ転職することは可能ですか?
可能です。CRAで培った臨床試験の知識や調整力は、薬事、学術、CRC、コンサルタントなど幅広い分野で評価されます。
13. CRAは将来性のある職業ですか?
高齢化や新薬開発の継続により、臨床開発の需要は今後も一定程度見込まれます。特に国際共同治験の増加により、英語力のあるCRAの需要は高い傾向にあります。
14. CRAに向いている人の特徴を教えてください。
責任感が強く、ルールを守りながら物事を進められる人、そして医療に関わる仕事に使命感を持てる人が向いています。人と関わることが苦でないことも大切です。
15. 最後に、進路に悩んでいる学生へアドバイスをお願いします。
CRAは専門性が高く簡単な仕事ではありませんが、その分得られる経験と社会的意義は大きい職種です。自分が何に興味を持ち、どのような形で社会に貢献したいのかを考えた上で、視野を広く持って進路を検討してみてください。