海の神秘と恐怖が入り混じる存在といえば、やっぱりクラゲ。ふわふわと美しい見た目に反して、実は猛毒を持つ種類も少なくありません。そこで今回は、世界の「危険なクラゲ」トップ10をご紹介いたします。海水浴やダイビングが楽しい季節になる前に、ちょっぴり背筋がゾクッとするクラゲ事情をのぞいてみましょう!
第10位 ホウガンクラゲ (Cannonball Jellyfish)

見た目がまあるくコロコロしていて、ずんぐりむっくりな形をしたクラゲ。刺胞毒はそれほど強くはないとされますが、刺されるとヒリヒリ感や炎症を起こすことがあるため油断大敵。大量発生したときは海岸にごろごろ打ち上げられて存在感をアピールしてきます。
第9位 オキクラゲ (Mauve Stinger)

夜行性の傾向があり、暗い海中でうっすら発光する姿がとても幻想的。しかし、その毒針に触れてしまうと強い痛みや赤み、発疹を引き起こすことがあります。群れをなして大発生することもあるので、海で見かけたら近づかないのが賢明です。
第8位 エチゼンクラゲ (Nomura’s Jellyfish)

日本近海でも大発生が話題になる巨大クラゲ。最大で2メートル以上の傘径になることもあり、その姿はまさに海の王者級!刺されると強い痛みと肌のトラブルを引き起こすことがあります。漁業にも大きな影響を与えることで有名ですが、そのインパクトある見た目は一度見たら忘れられません。
第7位 コンパスクラゲ (Compass Jellyfish)

傘に描かれたコンパス(羅針盤)のような模様が特徴的な「コンパスクラゲ」。黄色や茶色の放射状のラインが美しく、まるで芸術品のようにも見えますが、触手に触れるとしっかり痛みがあります。ヨーロッパの海岸付近などに多く生息し、夏場に海水浴客をドキドキさせるクラゲです。
第6位 フラワーハットクラゲ (Flower Hat Jellyfish)

名前のとおり“花の帽子”をかぶったようなカラフルで派手な見た目が魅力的なクラゲ。小型で一見可愛らしいのですが、刺されると電気的なショックに近い痛みをもたらします。主に温暖な沿岸域に生息しており、サンゴ礁地帯などでシュノーケリングを楽しむ際には要注意です。
第5位 アトランティックシーネットル (Chrysaora quinquecirrha)

赤褐色の傘と長い触手が特徴的。刺されるとヒリヒリした痛みに加え、場合によっては水泡やミミズ腫れのような症状が現れることも。日本の沿岸にも生息しているため、海水浴中に出会う可能性があります。
第4位 ライオンタテガミクラゲ (Lion’s Mane Jellyfish)

まるでライオンのたてがみのようにふさふさした触手が豪快な大型クラゲ。その長~い触手は時に数メートルにも及びます。見た目同様に刺激もなかなか強く、触手に絡まれたらかなり痛い思いをします。冷たい海域を好むため、北の海などで目撃されることが多いです。
第3位 カツオノエボシ (Portuguese Man o’ War)

「ポルトガル戦艦」を思わせる浮き袋のフォルムで有名。その触手に触れると電撃のような痛みをもたらし、最悪の場合、呼吸困難に陥ることもある超危険生物。海面にぷかぷか浮いている姿はキレイですが、うっかり近づかないように!
第2位 イルカンジクラゲ (Irukandji Jellyfish)

オーストラリア周辺に生息する、世界最小クラスの危険クラゲ。透明で体長が1~2センチ程度と非常に小さく、気づかないうちに刺されることが多いのが恐ろしいポイント。毒性は極めて強く、「イルカンジ症候群」と呼ばれる激しい痛みや吐き気、心拍数の上昇などの重症を引き起こします。サイズに惑わされないでください!
第1位 ハコクラゲ (Box Jellyfish)

透き通った箱型の傘と長い触手が特徴で、その毒は瞬時に心臓や神経系に深刻なダメージを与えます。死亡例も報告されており、人間にとってはまさに最恐レベルのクラゲ。オーストラリアを中心に熱帯・亜熱帯の海域に生息し、海水浴のシーズンには注意喚起が行われるほどです。
まとめ
いかがでしたか?一口に“クラゲ”といっても、その見た目も生態もさまざま。美しい姿にうっとりしてしまいそうですが、油断すると厄介な痛みに襲われることもあります。海で遊ぶときは、危険生物についての知識をしっかり備えつつ、安全第一で楽しみたいですね。海の神秘を堪能しつつ、くれぐれもご用心を!