この記事は、世界を震え上がらせる「危険な蜘蛛(くも)」をランキング形式でご紹介するものです。ちょっと怖いけれど、聞けば聞くほどその生態や特徴に興味が湧いてくるかも。とはいえ、毒を持つものが多いのは事実。人間がうっかりかまれてしまえば、命に関わることもあるとか。そんな彼らの凄まじいパワーをお伝えしたいと思います。
第10位:Yellow Sac Spider

この蜘蛛は、体長こそ小柄ですが毒を持つことで知られています。名前のとおり黄色がかった色をしており、家の中でも見かけることがあるタイプ。毒性自体は中程度といわれますが、刺されると局所的な痛みや腫れを引き起こすことが多いので要注意です。
第9位:コモリグモ(Wolf Spider)

大きな目と素早い動きが特徴で、まるでオオカミのように獲物を追いかけることからこの名前がつきました。世界中に広く分布しており、民家の周辺でも意外と見かける蜘蛛です。噛みつかれると痛みを感じることが多く、時には発熱や腫れを伴う場合もあります。見た目がワイルドで迫力満点な点も怖がられる理由の一つかもしれません。
第8位:クサチタナグモ(Hobo Spider)

ヨーロッパや北アメリカを中心に生息するこの蜘蛛は、煉瓦造りなどの隙間を好んで巣を作ることで知られています。毒性はそれほど強いわけではありませんが、噛まれた場合は水ぶくれや赤みが生じ、場合によっては壊死を引き起こすこともあるため用心が必要です。スピードはそれほど速くないものの、巣に近づいた獲物には素早く襲いかかります。
第7位:Mexican Redknee Tarantula

鮮やかなオレンジがかった節が特徴のタランチュラです。その派手な外見とは裏腹に、ペットとして飼育されることもあるくらい人に慣れやすい種類。ただしタランチュラの仲間なので、噛まれれば痛みが走り、アレルギー反応を起こす場合があります。刺激毛と呼ばれる毛を飛ばすこともあるため、取り扱いにはそれなりに注意が必要です。
第6位:ドクイトグモ(Brown Recluse Spider)

「隠れ上手」の名を持つこの蜘蛛は、茶色っぽい体色が特徴です。名前のとおり物陰などにひっそりと隠れて暮らすのが得意。刺されると強い痛みだけでなく、組織が壊死することもあるため、アメリカ南部などの生息地域では恐れられています。掃除などで奥まった場所を探るときは要注意です。
第5位:Six-Eyed Sand Spider

その名のとおり、目が6つある砂漠地帯の蜘蛛です。砂の中に潜んで獲物が通りかかるのを待ち伏せし、一気に襲うというハンター気質。毒は強力で、実験データでは血液が凝固してしまう「溶血毒」の作用があると言われています。ただし、砂の奥深くに隠れていることが多いため、人間が遭遇する機会はそう多くないのが救いです。
第4位:セアカゴケグモ(Redback Spider)

オーストラリアを代表する猛毒グモといえばこの蜘蛛。雌の背中にある赤い模様が特徴で、黒いボディとのコントラストがいかにも危険な雰囲気を漂わせています。噛まれると激しい痛みや発熱、めまいなどが起こり、重症化するケースも。車の座席やガレージの隅など身近な場所に潜んでいることがあるため、特にオーストラリア在住の方は気が抜けません。
第3位:クロゴケグモ(Black Widow Spider)

世界的に有名な毒蜘蛛といえば、この蜘蛛。艶のある黒い体と腹部に刻まれた赤い砂時計のような模様が目印です。噛まれた場合、激痛とともに神経系に影響を及ぼす毒が働き、痙攣や呼吸困難を引き起こす可能性があります。ただし最近は血清も整備されてきており、適切な医療を受ければ命に別状はないケースが多いとされています。
第2位:シドニージョウゴグモ(Sydney Funnel-Web Spider)

オーストラリアのシドニー周辺に生息するこの蜘蛛は、世界で最も毒性が強い「ジョウゴグモ科」の代表格です。噛みつく力が非常に強く、牙が爪先ほどの大きさもあるため、厚手の靴さえ貫くことがあると恐れられています。噛まれると数十分以内に深刻な症状が現れるため、オーストラリアで最も要注意な蜘蛛の一つとされています。
第1位:Brazilian Wandering Spider

英語名の“Wandering”のとおり、巣を張らずに地面を歩き回る狩猟スタイルをとります。攻撃性が高く、ちょっとした刺激でも威嚇行動をとるため、その毒牙にやられてしまうリスクが比較的高いのです。猛毒で知られ、噛まれると激しい痛みや麻痺、呼吸困難を引き起こすことがあるため、まさに最恐の名にふさわしい存在といえます。
まとめ
以上、世界の危険な蜘蛛たちを10位から1位まで見てきました。どの蜘蛛にも個性的な生態と、興味深い特徴がある反面、私たち人間にとっては要注意な猛者ばかり。たとえ身近に生息しない種類であっても、旅先や輸入品からの“まさか”の遭遇がないとは言い切れません。虫嫌いの方も、そうでない方も、もしも彼らを見かけた場合は刺激しすぎないようにそっと距離をとるのが無難。うっかり噛まれないように気をつけつつ、自然界の神秘を知る手がかりとして、興味を持って接してみてはいかがでしょうか。