今回は、世界各地に生息する「危険なヘビ」たちを、10位から1位までランキング形式でご紹介します。毒の強さ、攻撃性、人間との遭遇頻度など、危険の理由はいろいろ。そんな彼らの特徴を軽快に読み解いていきましょう。さあ、へビの世界をのぞきに行く準備はできていますか?
第10位:ガブーンバイパー(Gaboon Viper)

アフリカに生息し、その体の模様はまるでアート作品のような美しいヘビ。ですが見た目に反して毒はとても強力。なんと、毒牙の長さはヘビ界最長級といわれ、噛まれると出血や組織破壊を引き起こす可能性が高いです。普段はおとなしく地面に潜んでいることが多いですが、踏みつけると一瞬で攻撃してくるので要注意!
第9位:モハベガラガラヘビ(Mojave Rattlesnake)

アメリカ南西部などに広く分布するガラガラヘビの一種。尻尾の先についた“ガラガラ”を鳴らして威嚇する姿が有名ですね。ガラガラヘビの中でも最強クラスの神経毒を持ち、その毒は呼吸困難を引き起こすことも。乾燥地帯に住むため、キャンプやハイキングで遭遇する可能性があり、要警戒の存在です。
第8位:ブームスラング(Boomslang)

アフリカに生息するヘビで、木の上で生活することが多いです。見た目は細身でスマートですが、毒は非常に強力。噛まれても症状が出るまでに少し時間がかかるのが厄介で、後で重篤な出血症状を引き起こすことが知られています。
第7位:ラッセルクサリヘビ(Russell’s Viper)

インドや東南アジアを中心に生息するクサリヘビの仲間。大柄で体色も鮮やかというわけではないため、草むらや落ち葉の中で見落としがちです。しかしその毒は致死性が高く、噛まれると激痛と腫れが起こり、場合によっては出血や臓器不全を引き起こします。
第6位:フィリピンコブラ(Philippine Cobra)

フィリピンの平野部などに生息するコブラ。ヘビといえば「コブラ」を想像する人も多いですよね。フィリピンコブラは比較的小柄ですが、強力な神経毒を持ち、遠くへ毒液を吐きかける能力まで備えています。目標に正確に狙いを定めて毒を噴射し、相手の目を狙って一時的に視力を奪うことも。危険度はかなり高めです。
第5位:タイガースネーク(Tiger Snake)

オーストラリアに生息するトラ模様のヘビ。オーストラリアには毒ヘビが多いですが、その中でも代表的なのがこのタイガースネーク。神経毒を中心とした複合毒を持ち、噛まれると麻痺症状や呼吸困難に陥ることが多いです。水辺や湿地を好んで生活しており、釣りや水遊びの際に出会ってしまうかもしれません。
第4位:テルシオペロ(Fer-de-lance)

ブラジルをはじめ中南米にかけて生息する“ヤマハブ”とも呼ばれる危険ヘビ噛まれるとその強力な血液毒によって組織破壊や出血症状が急速に進行することで知られています。中南米で最も人を咬傷しているヘビの一種とも言われ、遭遇率の高さでも要注意の存在です。
第3位:キングコブラ(King Cobra)

アジア各地の森林地帯に生息する世界最長クラスの毒ヘビ。全長5メートルを超えることもあり、“キング”の名にふさわしい迫力。神経毒を持ち、噛まれると呼吸困難から心停止を起こす危険があります。さらに、巣作りをする珍しいヘビとしても有名で、産卵期の母ヘビは猛烈に攻撃的になるため、うかつに近づくと命取りに。
第2位:ブラックマンバ(Black Mamba)

アフリカに生息する世界最速クラスの毒ヘビ。その俊敏さだけでも脅威ですが、強力な神経毒と攻撃性の高さが重なり、アフリカ最強とも言われています。名前の「ブラック」は口の中の色から由来し、体色自体は灰色がかった色。噛まれた場合、毒が全身に行き渡るスピードが非常に速く、迅速な救命処置が必要。まさに“生きる弾丸”のような危険性です。
第1位:ナイリクタイパン(Inland Taipan)

オーストラリアに生息する“世界最強の毒ヘビ”として有名。1回の咬傷で大人100人以上を殺傷できるほどの猛毒を持つといわれています。幸い人里離れた乾燥地帯に棲むため遭遇率は低めですが、もし見かけたら絶対に近づかないのが得策です。
まとめ
ここまで世界各地の危険なヘビをご紹介しました。毒の強さや攻撃性、そして人間の生活圏への出没率など、危険度を左右するポイントは多岐にわたります。ヘビたちは決して人間を襲うことを目的としているわけではありませんが、自然の中での遭遇は常にリスクと隣り合わせ。彼らの生態を知って、上手に距離を保ちながら共存していきたいものですね。