「鳥」と聞くと、青空を自由に舞い、さえずりの美しさや優雅な姿を思い浮かべる方が多いでしょう。しかし、自然界には凄まじいパワーと攻撃性を持つ鳥たちが存在します。彼らは巣や縄張りを守るため、時には自分より大きな敵にも立ち向かうことも。今回は、そんな世界の“ちょっと危険”な鳥たちを10位から1位まで一挙にご紹介します。優雅な姿に秘められたパワーと猛々しさ、どのようなポイントで危険なのかに注目です!
第10位:コブハクチョウ(Mute Swan)

「白鳥(はくちょう)」といえば、湖を優雅に泳ぐ姿を思い浮かべる方が多いでしょう。しかし、ハクチョウは繁殖期や雛を守るときなど、非常に気が荒くなることがあります。特に巣に近づく者に対しては、大きな羽で威嚇したり攻撃したりすることも。体格も大型で、力強い翼で叩かれると大人でも衝撃はかなりのものです。「優雅な見た目にご用心!」という、意外な危険性を秘めています。
第9位:ヒゲワシ(Bearded Vulture)

大きな翼と鋭いくちばしが目を引きますが、最大の特徴は骨を丸呑みしてしまうほど強力な胃酸と食性! 危険な外見もさることながら、餌を求めて大胆な行動に出ることもあるため、遭遇したら距離を保つのが賢明かもしれません。
第8位:アメリカワシミミズク(Great Horned Owl)

フクロウの仲間は、どこか神秘的でクールなイメージがありますが、アメリカワシミミズクは“猛禽類”の名に恥じないパワーを持っています。大きな耳のような羽角と堂々たる風貌が特徴的。ネズミやウサギなどの小動物を獲物にしますが、巣を守るためなら大型の動物や人間にもアタックすることがあります。鋭い爪とくちばしは油断ならず、夜間の急襲スタイルで存在感抜群です。
第7位:ハシビロコウ(Shoebill)

動かずじっとしている姿で有名なハシビロコウは、一見「おとなしくて可愛い?」と思われがち。大きなくちばしが印象的ですが、そのくちばしは非常に強力。鱒や肺魚、さらには小型のワニなどを噛み砕くパワーを持っています。普段は動きがゆっくりとしていますが、獲物を狙うときの瞬発力は圧巻。日本の動物園などでも大人気ですが、その迫力ある風貌とパワーは侮れません。
第6位:カササギフエガラス(Australian Magpie)

美しいさえずりと白黒の羽が印象的なオーストラリアカササギ。オーストラリアの街中でもよく見かける鳥ですが、繁殖期には巣やヒナを守るために人間にも容赦なく攻撃を仕掛けてきます。自転車のヘルメットを突く被害が多発するなど、地元では注意喚起が出るほど。身体はそこまで大きくないものの、高速で飛んできて急降下攻撃をしてくるため、油断できない存在です。
第5位:カンムリクマタカ(African Crowned Eagle)

“ジャングルの王者”とも称され、サハラ以南のアフリカの森林地帯に生息しています。頭部の飾り羽が“王冠”を思わせることが名前の由来。主にサルや小型のアンテロープなどの比較的大型の獲物まで仕留める狩猟能力があることで有名です。優れた視力と猛スピードでの急降下から繰り出す攻撃はまさに絶対的な強さ。人間が襲われる例は稀ですが、遭遇したら敬意を払って距離を保つのが賢明です。
第4位:ヘビクイワシ(Secretary Bird)

長い脚が特徴ですが、これらの脚は強力なキック力を誇り、毒ヘビを仕留めるときには連続で蹴りを入れて瞬殺するほど。背丈が高く視野が広いため、敵や獲物を素早く発見できるのも強み。長い脚でキックされると相当なダメージになるため、侮れない鳥です。
第3位:オウギワシ(Harpy Eagle)

南米の熱帯雨林に生息するオウギワシは、世界最大級のワシの一種です。翼を広げると2メートルを優に超える個体もおり、強力な脚力とカギ爪の大きさは猛禽類の中でもトップクラス。サルやナマケモノを含む大型獲物さえ捕らえるパワーを持ち、木々が生い茂る森林の中でも素早い動きで獲物を追い詰めます。その迫力は“森の王”と呼ぶにふさわしい存在感です。
第2位:ダチョウ(Ostrich)

ダチョウは地上最大の鳥として知られ、体高2メートルを超え、体重100キロ以上になる個体も珍しくありません。飛ぶことはできませんが、時速70kmにも達する走力と、強靭な脚力で繰り出すキックは絶大な破壊力を誇ります。特に繁殖期には、縄張りに入ってきた相手に対し強烈な脚蹴りで攻撃してくることがあり、ライオンですら死傷するほど。サバンナの大きな“走る脅威”として要注意です。
第1位:ヒクイドリ(Cassowary)

そして堂々の第1位は、オーストラリアに生息するヒクイドリ!ダチョウに次いで大型の飛べない鳥ですが、その脚力はまさに凶器。ダチョウ同様、蹴りの威力は絶大で、鋭い爪で引っかかれたり蹴り飛ばされたりすると重傷を負うこともあります。かつては人間が死亡した事例もあるほどで、世界で最も危険な鳥の一種として広く知られています。見た目は鮮やかな色合いと頭の突起が特徴的ですが、近づきすぎると一瞬で“走る凶器”に様変わりします。
まとめ
いかがでしたか?世界には想像を超える攻撃力やパワーを秘めた鳥たちが存在します。美しい羽毛や優雅な雰囲気に魅了されがちですが、彼らは自然界では自分や仲間を守るため、強い攻撃性を発揮することも。もしこうした鳥たちに出会った場合は、観察をするにとどめ、無理に近づかないことが大切です。