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世界の辛い唐辛子ランキングTOP10

「辛さ」といえば、料理をグッと刺激的にしてくれる魔法のスパイス。世界には想像を超えるレベルの辛さを持つ唐辛子が存在します。中には、素手で触るのさえ注意が必要なほどパワフルなものまで! ここでは、そんな激辛唐辛子たちをじっくり楽しんでいただくために、スコヴィル値の高さで名を馳せる唐辛子を10種類ピックアップ。あなたの辛味耐性をくすぐるラインナップをお届けします。

第10位:レッドサビーナハバネロ (Red Savina Habanero)

By Michael BemmerlOwn work, CC BY 3.0 de, Link



ハバネロの改良種として有名なレッドサビーナは、以前は世界一辛い唐辛子としてギネスにも登録されていました。一般的なハバネロよりも鮮やかな赤色をしており、辛さも一段と上。とはいえ、今日の“激辛界”では10位に甘んじていますが、それでも350,000~550,000スコヴィル前後の刺激は「辛党ホイホイ」。ハバネロらしいフルーティーな香りと、立ち上る灼熱感が絶妙です。

第9位:ナガモリチ (Naga Morich)

By Balaram MahalderOwn work, CC BY-SA 3.0, Link



インドやバングラデシュ方面で古くから栽培されてきた品種。ブート・ジョロキア(後述)と近縁にあたるため、やはり辛さはなかなかのもの。こちらも800,000スコヴィルに達すると言われ、辛いだけでなくどこかスモーキーな風味を楽しめるのがポイントです。現地では様々な料理に使われていますが、初心者はほんの少量を加えるだけでも刺激的。

第8位:インフィニティチリ (Infinity Chili)

引用:https://pepperscale.com/infinity-pepper/

その名のとおり“無限”を意味する強烈な辛さを持つ唐辛子。1,000,000スコヴィルに迫るとも言われ、一時期は世界記録を保持していたことも。トロピカルフルーツのような甘みを仄かに感じられる瞬間があるものの、すぐにガツンと襲う痛烈な辛味が口内を支配します。まさに“甘い罠”にハマったような感覚になるので、味見は慎重に。

第7位:ブート・ジョロキア (Ghost Pepper / Bhut Jolokia)

By Chella pOwn work, CC BY-SA 4.0, Link



「ゴーストペッパー」という別名が示すように、その辛さはまさに幽霊級。1,000,000スコヴィルを超え、野生の動物除けや防犯スプレーの原料としても利用されるほど。ハバネロを超えるキレのいい辛さに加え、ほんのり感じるスモーキーさが料理好きにはたまらない逸品です。

第6位:ナガバイパー (Naga Viper)

By WiKhioterOwn work, CC BY-SA 4.0, Link



イギリスのチリブリーダーによって交配された唐辛子で、1,300,000〜1,400,000スコヴィル級の刺激を誇ります。かつてはギネス世界記録も保持していた実力派。舌の上で爆発するような辛さはもちろん、後からじわじわ襲ってくる独特の苦味と旨味がクセになる、まさに“毒蛇”のような辛味が特徴です。

第5位:コモドドラゴンチリ (Komodo Dragon Chili)

引用:https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Komodo_Dragon_Chili_%28cropped%29.jpg

イギリスで開発された比較的新しい唐辛子。見た目はつややかな赤い果実が美しく、名前のとおり「コモドドラゴン」のごとき破壊力を持っています。スコヴィル値は1,400,000前後とも言われており、油断して口に入れると一気に汗が噴き出すレベル。辛みの中にはわずかな甘みも感じられるため、激辛マニアの間では人気急上昇中です。

第4位:トリニダード・モルガ・スコーピオン (Trinidad Moruga Scorpion)

By HankwangOwn work, CC BY-SA 3.0, Link



名前に“スコーピオン”とつくだけあって、鋭い毒針のような刺さる辛さが特徴の唐辛子。1,500,000スコヴィルに達するといわれ、食べ始めは多少甘みを感じるものの、すぐに口内は灼熱地獄。炒め物やソースに使う際は、ほんのひとかけらで十分破壊力抜群です。

第3位:7ポット・ドゥグラ (7 Pot Douglah)

引用:https://pepperscale.com/7-pot-douglah/

表面が茶色みを帯びたものが多く、ずしりと重い風貌。スコヴィル値は2,000,000近くに達し、かじれば強烈な刺激が全身を駆け巡ることでしょう。フルーティーな香りと、後からやってくるビターな風味が特徴で、上級者向けの刺激を求める人に人気があります。

第2位:ドラゴンズブレス (Dragon’s Breath)

By HoufescuOwn work, CC BY-SA 4.0, Link



2,500,000スコヴィル超えのポテンシャルがあるとされ、下手をすれば刺激が強すぎて危険とも。観賞用や医療用(鎮痛剤の研究)としても注目されているらしく、辛いだけでは終わらない奥深さを秘めています。文字通りの“龍の炎”に飲み込まれないよう要注意。

第1位:ペッパーX (Pepper X)

引用:https://www.cayennediane.com/peppers/pepper-x-worlds-hottest-pepper/

現在「世界最強クラスの辛さを持つ」と注目を浴びているのがこの“ペッパーX”。推定で2,690,000スコヴィル、あるいはそれ以上とも言われています。2023年にギネス認定され、その名声と評判はすでに世界中を駆け巡り、激辛愛好家たちが熱い視線を注いでいます。

まとめ

いかがでしたか? 世界には「そんなに辛くて大丈夫?」と心配になるほど刺激的な唐辛子が存在します。興味本位でチャレンジするときは、必ず手袋をするなどの安全対策をとり、無理をしないようにしてくださいね。激辛好きにはたまらないスリルですが、油断すれば一瞬で“火あぶり”状態に。ぜひ自己責任で、しかし好奇心と情熱をもって激辛の世界を味わってみてください!