ペットとして犬を迎える家庭が世界中で増え続ける中、いわゆる「人気犬種」の顔ぶれも時代とともに少しずつ変化しています。暮らしやすさ・家族との相性・プロモーション・都市部への適応力など、さまざまな要因が犬種の人気を押し上げる鍵となってきました。本稿では、複数の調査やランキングを基に、世界的にも名を馳せる「人気犬種トップ10」を、第10位から第1位まで詳しくご紹介します。犬を迎えようと考えている方、あるいは犬好きとしてトレンドを押さえたい方には、参考になる内容です。

第10位:Beagle(ビーグル)



小型〜中型のハウンド系で、特徴的な垂れた耳・優しい眼差し・好奇心旺盛な性格が魅力。長い歴史を持つ嗅覚作業犬でもありつつ、家庭犬としても根強い人気を誇ります。「American Kennel Club(AKC)」の米国登録数ランキングでも最近上位に顔を出しています。
人気のポイントとして、子どもにも比較的優しく、活発だけれども極端に大きくないサイズであること、そして表情豊かで「家族に馴染みやすい」点が挙げられます。

第9位:Rottweiler(ロットワイラー)



ドイツ原産の大型犬種で、力強さ・忠誠心・護衛能力が評価されてきました。最近では家庭犬としても「頼れるけれど愛情深いパートナー」というイメージで選ばれることが多く、「上位10位」にランクインする資料もあります。
ただし、十分な運動量としつけ・社会化が不可欠であり、飼育環境を慎重に整える必要があります。

第8位:Dachshund(ダックスフンド)



「胴長・短足」という極めて特徴的な体型で、多くの人に覚えられやすい犬種です。家庭向けの小型~中型サイズとして、またヨーロッパではトップ10入りを果たすケースもあります。例えば、「上位10の人気犬種」のひとつとして紹介されており、米国でもランキングに入っています。
ユニークな見た目だけでなく、意外に勇敢で好奇心旺盛な性格も魅力。ただし背骨への負担もあるため、抱き方・階段利用・床の滑り止めなどケアが必要です。

第7位:Bulldog(ブルドッグ)



がっしりとした体格に、短めの顔・たるんだしわ・穏やかな性格が特徴。特に都市部の住環境にも馴染みやすく「見た目のインパクト+飼いやすさ」のバランスが人気の理由です。世界的な人気リストにもトップ10以内として取り上げられています。
ただし、暑さ・呼吸器・皮膚のケアなど注意点も多く、飼い主の知識があることが望ましい犬種です。

第6位:Chihuahua(チワワ)



世界最小級の犬種ともいわれ、小さな体ながら大きな存在感。特に都市の集合住宅やワンルーム暮らしの家庭で人気が高いです。多くの「世界で人気の犬種」リストに名前が挙がっており、小型犬ブームの象徴ともなっています。
非常に小さいがゆえ、体調管理・寒暖差対策・しつけの根気など配慮すべき点も少なくありません。

第5位:Poodle(プードル)



知性・優雅さ・人懐こさを兼ね備えた犬種で、サイズ(スタンダード/ミニチュア/トイ)にもバリエーションがあります。定期的なトリミングが必要ではありますが、その分おしゃれ・アクティブ・アレルギーに配慮という面でも評価が高く、人気5位圏内に入る資料もあります。
飼い主と一緒に「何かをする」ことを好むので、散歩や遊び・トレーニングを楽しめる家庭に向いています。

第4位:German Shepherd Dog(ジャーマン・シェパード)



ドイツ原産の犬種で、警察・救助・番犬・家庭犬など幅広く活躍。知能・俊敏性・忠誠心に優れており、「人気ランキング」で上位常連です。
ただし、運動量・メンタル刺激・社会化が十分でないとストレスを抱えやすいため、飼い主側の準備が重要です。

第3位:Golden Retriever(ゴールデン・レトリーバー)



金色の毛並みと人懐こい性格で「理想の家庭犬」として世界中で愛されています。子ども・他のペット・来客との相性がよく、盲導犬・セラピードッグとしても広く活用されています。多くの人気ランキングで3位以内に登場。
活発かつ協調性がある反面、抜け毛・一定の運動量・知的刺激を求めるタイプなので、飼い主が「付き合い続けられるか」が鍵です。

第2位:Labrador Retriever(ラブラドール・レトリーバー)



長年にわたって世界・複数国の「最も人気のある犬種」の一角を占めてきた、まさに王道の犬種。フレンドリーで陽気、活動的ながら家庭でも扱いやすい性格が“万能型”として評価されています。
ただし「人気ゆえの飼育数の多さ」から、健康・社会化・個体管理の面で“安易な選び方”への警鐘もメディアで挙がっています。

第1位:French Bulldog(フレンチ・ブルドッグ)



近年、都市部・アパート暮らし・ファッション志向のペットオーナーなどから熱い支持を受け、特にアメリカの純血犬登録数でトップの座を手にしています。
その「可愛さ」「小型で扱いやすそうなイメージ」が人気の背景にあります。ただし、短頭種ゆえ呼吸器系・皮膚・体温調整などの健康配慮が特に必要な犬種でもあります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回ご紹介した10犬種は、どれも「世界中で多くの人に選ばれてきた」実績を持つ犬たちです。人気を支える要素として、以下のような共通点が読み取れます。

  • 人と暮らす生活に適応しやすい性格・体型(例:都市部・集合住宅)
  • 家族(特に子ども)・他のペット・来客に対してフレンドリー
  • 飼い主側のライフスタイル(運動量・手入れ・費用)とマッチしやすい
  • メディア・SNSで目にする機会が多く、イメージとして“魅力的”である

しかしながら「人気=誰にでも合う」というわけではなく、犬種ごとに性格・健康上の注意点・必要な飼育環境が異なります。犬との暮らしを考える際には、単に「人気だから」という理由だけで選ばず、自分のライフスタイル・居住環境・体力・準備体制をよく見極めることが大切です。